創立記念日1

私の実家の母は現在、94歳になります。これまでは元気にひとりで我が家へ泊りに来たりしていましたが、年には勝てず昨年12月に入院してしまいました。入院後は兄夫婦と一日交替で、入院先の病院に出向いて介助をしています。いつも兄から「母の言葉に惑わされずに、しっかりと看るように」と言われます。母のことを思うばかりについ、融通の利かない兄に母の思いを解って欲しいと思うのですが、聞いてもらえないので兄の言うとおりに実践することにしました。すると少しずつですが、兄に母の思いも解ってもらえるようになりました。

創立記念日23月5日の教団創立76周年記念日に教会長さんより「『法華経にこめられた真の仏教精神によって人を救い、世を立て直す』という創立の精神を心に刻み、『釈尊の教えを家庭や職場、地域などあらゆる生活の場に生かし、一乗の精神をもって多くの人々と助け合いながら思いやりに満ちた社会の建設をめざす』ことを確認する日といえます。その中で『法華経に込められた真の仏教精神によって・・・』この部分が一番大切である」と教えて頂きました。

私は「まず人さま」と自分のことよりも他の人のことばかりさせてもらっていましたが、気が付くと一番大切なものが抜けていたように思います。この様に相対的なものの見方でなく、仏さまの教えを絶対的なものとして捉えられていませんでした。原点に立ち返り、これからは学んだことを実践しながら自分を整え、人さまの、本当の役に立てる私にならせてもらいます。 -合掌-  ≪T・S≫

すいせん1