この度は脇祖さま報恩会式典の奉献の儀にお役を頂き、ありがとうございました。
実はお役を頂いてから、着物のことでギリギリまでためらっていました。どんな着物にしたら良いかを心配して下さった主任さんと相談しながら、私がまだ25~26歳の頃に今は亡き母が作ってくれた着物があったのを思い出して箪笥から出してみました。すると、しつけ糸が掛かったままだし畳み皺はあるし、その上しみだらけになっていました。母が私のために愛情をもって縫ってくれた着物なのに、30年以上も手を通さずに仕舞いっぱなしにしていたのです。10日は母の月命日でもあり、それまでに何とか着られる状態にしてお役を勤めることができました。折角の着物なのに、何と感謝の心が無かったなぁと反省している私を、母はきっと苦笑いをしながら見守ってくれたことでしょう。着付けでは支部会計さんや主任さん初め、湊川支部の方にまで助けて頂きました。
脇祖さまは開祖さまを補佐しながら、時には優しく、時には厳しく多くの人々を導かれたと教えてもらっています。ともすると緩みがちになる私たちを、聖壇の上から今も慈悲の眼差しをもって見つめて下さっていることを思うと、本当に有り難いお役でした。-合掌-
≪Y・N≫