阪神・淡路大震災から24年の月日が経ちました。

震災で当時17歳の娘さんを亡くされたお母さんのお話を聞かせて頂きました。

前日まではありふれた、でもささやかで幸せな日常がありました。

あの日、その日常は一変しました。

笑って、泣いて、喜んで、悩んで・・・そんなありふれた日常がどれほど有難く尊いかを改めて強く感じました。

今日は、亡くなった方々や、そのご家族に思いをはせたいと思います。(スタッフ K )

私は、東遊園地で行われた震災の集いに参加してきました。ろうそくの灯がゆらゆら揺れ、竹筒が少し焦げ、煙がスーと昇ります。

いろんな思いを抱えながら、ろうそくに火を灯し、菊の花を水に浮かべる姿に、胸が熱くなりました。

会員さんの中にはこんな方がいました。地震で3Fの床が落ちて埋もれ、出られなくなった娘さんを救い出すことができず、名前を呼ぶと答える、目の前に娘がいるのに、助け出すことができず、自分を責めていた日々の話を聞かせて頂きました。何もできない親の気持ちはどれほどのものかと思います。

亡くなった17歳の彼女は、震災前日、教会で行われる成人式の受け入れ準備をして、人の役に立てたことを喜び、バイトで覚えた料理を家族に作り、楽しい家族団らんを過ごしたとのこと。こんな日が続くと思っていたのに・・・!

その母親は「神も仏もあるものか」とすさんだ気持ちになったそうです。しかし、サンガや周りのやさしさとおもいやりに触れ、すべてのものは変化すると「諸行無常」の教えを頂き、「この経験があったから、人さまの心に寄り添える自分に変化している」と話して下さり、ほんとうに、素晴らしい信仰者だと感じました。

今日の日は今日だけ。人の喜ぶことをさせて頂きます(スタッフ S)