E.Tさん
新宗連青年会近畿連盟主催の講演会に行って来ました。
荒川祐二さんは、当時20歳。とても裕福な家庭に生まれ、なに不自由無く育ったそうです。中学生の頃から「自信なし、夢なし、希望なし」で、生きている意味がわからなかった自分を”ずっと変えたい”と思っていたと言います。
大学生になったある日、お兄さんに「変わりたいと言ってるだけで、何も行動に移してこなかったな。」と言われました。そこで、何もできない自分でも”ゴミ拾いぐらいできるだろう”と、「一か月」と期間を決め、毎朝6時~、新宿駅東口の広場を掃除する目標を立てました。簡単にできるだろうと思っていた掃除・・・。しかし早朝の広場は怖い人達のたまり場。片隅で寝泊まりするホームレスの人々。自分達の広場を勝手に掃除された事に腹を立て、荒川さんにゴミを投げ、唾を吐き、カラスの死骸を投げつけ、暴言を吐かれる日が続きました。そしてケンカに巻き込まれ大けが・・・。さすがに途中で諦めようと広場へ行くと、彼の本気の姿に、ホームレスの人が掃除を手伝っているではありませんか。また、おばちゃんが温かい缶コーヒーを差し入れてくれるようになり、怖かった人が「これからもがんばれよ。」と声を掛けてくれる様になったそうです。荒川さんの心は苦しみから喜びに変わって「感謝」の心に気づいたと言います。
その後、ゴミ拾いの活動が新聞に取り上げられ、協力して下さる方が各地から集まり、今では全国、全世界で、ゴミの日(5月3日)の掃除をし、活躍されています。
荒川さんは、自信がなかった自分が、ゴミ拾いに挑戦してみて、自己肯定感を味わう事ができ、自信がもてる様になったと言います。また、自分を好きになれた事で、自分を信じ、自信が持てた事で最後まで諦めず頑張れたと教えて下さいました。
私にも子供がいます。つい大人の目線から物事を見て、「それは危ないからやめといたら」とか「それは、〇〇するといいよ。」と口走ってしまいます。
例えできないと分かっていても「気をつけてやってごらん!あなたならできるよ‼」と背中を押し、挑戦させてあげる事で、子供なりに学び、また新たな夢を見つける事ができる。そして、何にでも挑戦できる子供に育つ事を学びました。
荒川さんの体験を聞き、子供たちにたくさんの夢を持ってもらえるような子育てをしたいと思いました。