この度、壮年部法座に参加させて頂いて、一堂に会した方々はよく似通った環境の中で育った共通項が有る事でした。例えば身近に敬神の志の篤い方が居られ日常生活の中で真面目に生き、神を意識し先ず神に合掌し、年配の方が若輩者をしっかりと手取りし、教育されている事であります。この事柄は大切なことではないでしょうか？
ところで今回は私が佼成会との出会いについてふれてみようと思います。
先ず母が私達の結婚を機会に導いてくれました。
母が申しますには近所で気難しい方であった人がこの教えにふれ、其の人格がガラリと一変された方の話をしてくれました。私は母を信頼して居りました故、即座に入会しました。
戦中戦後の激動期、当時私が３歳、妹が生後１００日余りの時主人を亡くした母は自己の責任において私達、兄・妹を養育し、成長させてくれました。又、祖父に対してはしっかりと仕え、一生懸命お世話する毎日でした。本当によく頑張っていた事が今でもまぶたに残っています。私達に愚痴一つ云わず、生きていく為、日常の努力・忍耐・精進たるや筆舌には尽くせないものがあったと思われます。
そういう母でしたので、私自身心の中で尊敬もしておりました。そして私達に誤りなき人生を歩む指針としてこの教えを紹介してくれたと思います。
今後共、この教えによって道を求めそして巻頭の如く敬神の心で、自己のよりよいものをしっかりと認識し、家族、社会との関りの中で、調和の取れた人間となる様、心も新たにする昨今であります。 合掌 ゑびす地区 足立 宣亮