支部壮年部員 U.さんよりメッセージです。
大家、好久不見了(皆さん、お久しぶりです)!

ようやく日常生活が戻ってきて、神戸にも外国人観光客が
増えてきましたね。
ちなみに小生は3月に母と八王子に墓参に行った時に、新大阪駅と新横浜駅で
それぞれ迷っていた中国人観光客に道案内をさせて頂きました。

今回は春節、中秋節と並ぶ三大伝統節句の一つで、旧暦の55日に
行われる端午節をご紹介致します。

鯉のぼりや男の子の日である日本の端午の節句も55日に行われますが、
中国の端午節は日本と違い旧暦をベースにするので今年は68日から10日に
行われ、年によれば夏至と重なるので夏至祭としている地方も多いみたいです。
またこの日から3連休になりますが、中国では祝日の前後のどちらかの
土曜日が振替出勤になり、大型連休前になると土日出勤が当たり前で、
小生は一回だけ春節前に2週間休みなしで出勤した事があります。

端午節の起源には諸説がありますが、紀元前の戦国時代に旧暦の55日に
国を憂いて長江の支流に入水自殺した屈原という人物を悼む為が一般的に
知られています。
この日には屈原への供養と遺体が魚に食べられないようにする為に
ちまきを川に投げ入れる行事が行なわれており、これがルーツになって
今では端午節にちまきを食べる習慣があります。
また入水した屈原を探そうとした故事に因む手漕舟でのボートレースが
毎年この日に中国各地で開催されており、長崎ペーロンや那覇ハーリーの
ルーツにもなっています。

あと忘れてはいけないのは、中国の端午節は無病息災を祈念する
行事でもあり、この時期に薬草を摘んで健康を祈願する習慣があります。
また、地方によっては邪気を払うとされる菖蒲を使った風呂に入る風習が
残っており、これは日本に菖蒲湯として伝わり、さらに菖蒲が尚武と
呼び方が同じである上に菖蒲の葉が刀に似ている事から、
  端午の節句=武家の男子の祝い
として定着していき、ひいては五月人形が鎧兜で菖蒲を飾る習慣が
定着していきました。
ちまきを中国語で粽子(ツォンズ)と呼びます。

中国のちまきはもちろん地方によって異なりますが、
一般的には北方では甘味、南方では塩味と言われています。
小生は後者の方が好きで、おこわのような感じで食事の時に
食べていました。


今後も中国での新たな発見をご紹介させて頂ければと思っておりますので、
宜しくお願い致します。
謝謝!下次再見(またお会いしましょう)!