開祖さまご著書「人生、心がけ」の中から13章の「老いるとは」を
読ませていただきました。
若い頃、お年寄りを見かけた時、私もあのようになるのだろうと
漠然と思っていましたが、その頃は若さに任せて「まだまだ先の
こと」と簡単に思うだけでした。
ところが、それから実際に長い年月が経ったのでしょう。今、
私はその「老い」をひしひしと感じています。
肉体的能力的にそれを自分に感じた時、「老い」を認めることは
相当勇気のいることです。
この頃は老いの寂しさと喪失感を感じています。
ある意味いろんなことが起こり過ぎて、何がそう思わせるのか
考えてもわからないほどです。
そこで、視点を変えてみることが大事であると気付きました。
これは、ご著書の中にあった多胡輝先生(心理学者『頭の体操』
著者)からのアドバイスで「視点を変えてみると、それはすべて
新しい出発の始まりである」と書かれていたのです。
また、「老い」とは喪失感ばかり多いものと思っていましたが、
開祖さまは「失われたものだけを数える代わりに自分が手に入れた
ものを数え上げるのです」と同じ著書でおっしゃっています。
私たちは収入も健康も最高の時を基準にして、それを当たり前と考え
ついついその過ぎた日々と比べてしまうため、喪失感に囚われ
寂しくなってしまうのです。
私はこの開祖さまの教えを読ませていただいたおかげで、
気付くことができました。体力、知力ともに今の自分に合わせて、
日々感謝しながら過ごしてまいりたいと思います。
合掌(文書主任 M.Y.)