誰しもが予期しなかった新型コロナウイルスの猛威。人々は自粛生活に入りました。私も多少の制限はありますが、自粛生活が始まりました。時間がたくさんできたので、たくさんのことに思いを巡らせました。

読書、テレビでの映画鑑賞、自炊、掃除に伴う断捨離、フェイスブック、毎日の三部経読誦、法華経の学びを深めるための勉強、仕事のレポート作成、偉人たちの功績から学ぶ、昨年冬からコツコツ作成している自叙伝を書くなど、この時間を無駄にしないように日々オーバーペースでコツコツ生活しています。

しかし、過去に病気、倒産、破産、離婚などを経験し、これからの生き方がわからなくなり、苦しく、寂しく、目標がない自分から逃れるために、兎に角、何かやらないとおかしくなるため予定を入れて実行しているだけなのです。

そんな中、一つ実感できる事がありました。病気以来言葉が上手く喋れない苦しみや、様々な苦労がありました。皆さんは大丈夫と言ってくれますが、私にとっては地獄です。考えていることが上手く喋られない、吃り、会話が出来ない。リハビリを長年やりましたが、違和感が常にあり、先の事など考えられませんでした。正直私にとっては生きていても仕方がないと思うほど辛いことでした。

今回、時間を無駄にせず日々コツコツ予定を実行することで、言葉が戻ってきたように実感しています。特に三部経読誦や日々のご供養がリハビリになっていると最近気付きました。これは私にとって次のステージに上がる大きな第一歩なのです。佼成会で修行してきて本当によかったと、あらためて感動しています。

また、ある人が言いました。「人生、財を残すのは下策、仕事を残すのは中策、人を残すのは上策」と。私は残りの人生は人を大切にし、再チャレンジできるような心境を実感しています。

コロナウイルスの感染が落ちついて、また皆さんとお会いできる時は吹っ切れた私で、感謝の言葉を述べたいと考えています。

(M 男性)