神戸教会60周年記念式典は、西支部にとって忘れられない、忘れてはならない式典となりました。
余命宣告日を過ぎて9ヶ月となります木ノ下壮年部長さんに、式典でのお説法の大役を果たしていただきたい思いを胸に、支部一体となって一日一日を真剣に過ごしてきました。
今年一月から毎月1回、計4回の三部経一巻読誦、そして毎日の「本気のお手取り」に回らせていただきました。
お陰さまで、式典での凛とした木ノ下部長さんの‘命のお説法’を仏さまのお言葉として多くの善き友に聴いて頂く事ができました。
今回の式典を通して得られたさまざまな功徳を記念品として頂いた【教会長さん直筆のお襷(たすき)に書かれていた言葉】と共に発表します。
『あきらめない手取り』
Aさんを式典にお誘いしようとお尋ねしましたが、なかなかいい返事を頂けませんでした。今回は、部長さんの命のお説法を是非聴いていただきたく、その後も二度、色々な人と共にお誘いに行きました。がやはり、いい返事は返ってこないのであきらめかけていました。しかしもう一度、その方をよくご存知の人に声をかけていただいたところ、「お説法を聴きに行かせてもらいます」とのお返事をいただきました。
人の心はなかなか変わらないものだという自分の思い込み違いに気づかされました。相手にどう思われてもいいと何度もお尋ねして、精一杯のお手取りが出来たことが嬉しく、又、「式典に参加出来て有難かった」といっていただき嬉しさも倍になりました。あきらめずお手取りさせていただくことによって絆を深める事が出来ました。
『法灯継承のご縁』
息子さん夫婦と暮らしていらっしゃる80歳のMさんは、佼成会とのご縁は自分一代と思っていました。東京から転入して来られたOさんは、式典への参加のための車出しでMさんの足代わりになりました。
今回の式典に出席されたご縁で、Oさんは、Mさんのお嫁さんにご法を是非継承して頂こうと決定(けつじょう)されました。これからのお手取りが楽しみです。
『自分を知る』
総戒名を預からせてもらっている人の所に式典へのお誘いに行きました。
快く参加して下さり嬉しかったのですが、その後、「あなたの言うことを聞いてあげたのだから私のことも聞いて」といわんばかりに少しややこしい服のお直しの仕事を持ってこられました。「自分の言い分ばかり主張してそんなお直しできないわ」と腹を立てていました。
しかし、息子に「やってみてそれでも出来なかったらお話させてもらったらいいのではないか」と諭され冷静になれました。いつも、自分で決め付けて見てしまったり、行動してしまう自分に気づかせてもらいました。
これからは、もっと相手に寄り添える自分にならせて頂きます。
『ピンチをチャンスに』
4/11を控えた大事な時期に、母の具合が悪くなり実家へ帰ることになりした。
永久に帰って来れないんじゃないか・・という不安がありましたが、支部長さんのご指導通り、「ピンチはチャンス」と捉え、心を入れ替えて行きました。すると、思いもよらないことが起こりました。今までは断り続けられたヘルパーさんの手配がつき、帰ることができました。
しかし、当日は間近にせまっているのに、変化のない地区にあせりを感じました。支部長さんから、「コツコツとまわるしかないでしょう」と言われ、体力も限界に近づいていたのですが、一生懸命コツコツとまわりました。おかげさまで当日は、目標を上回る参拝者の数でした。
今回のことで、頭だけでわかっていた日頃の教えを実生活に生かせたことが何よりも有り難かったです。
『お手取りのあり方』
皆さんが頑張ってくれたおかげさまで、地区を越えたサンガ(仲間)の手取りができました。
どういう方向からでも、一人一人が喜びを持ってくれたらいいなぁ、という願いを持って、楽しく回りました。
部長さんのおかげで、一生懸命になれて、今後のお手取りのあり方を教えていただきました。
『真剣になれた自分』
当日を迎えるまでに、支部でとりくんだ祈願供養をはじめ、真剣になれた自分をほめてあげたいです。
『相手を思う心』
他宗教を信仰している友達が、直前になって仏教の祝い事に行っていいんだろうか?と悩み式典参加を断ってきました。
私は、なんとか来てもらおうと必死になりましたが、主任さんに相談して自分が相手の立場に立てていなかったことがわかり、相手の気持ちをくんであげました。当日の夜、彼女から「式典はどうだった?」とメールがきたたことが、嬉しかったです。
これからも木ノ下壮年部長さんと共に学び、条件にとらわれずに仏をめざして、日々精進させていただきます。 合掌