参加者の生活の中で、起こった問題や悩みを、本音で話し合い、みんなで真剣に考え、様々の立場で語り合い、解決の糸口を模索していく・・・
 月一回開かれている壮年部夜間法座から―――――

小さい木 夜間法座のお誘いの電話をすると、「ほっといてくれ」ときつく断られました。自分だけがこんな対応をされるのではないかと腹が立ちました。
 『その方は、いつもそういう口調で話されますよ。どういう気持ちで電話をされましたか?』
  皆で彼の為にお手伝いをさせて頂いたのに、彼からお礼の言葉がなかったので、今日参加してもらって、一言皆に礼を言わせようと思いました。
 『その方を上から目線で捉えてお誘いしているように思います。その方の気持ち・都合・状況を考えて、「参加してもらえたら嬉しいな」といった下から目線で捉えて電話すると腹を立てずにまた違った結果になるのではないでしょうか』
  気持ちを切り替えて、これからもお誘いします。<50代前半>

小さい木 5店舗(オーナー経営)を補佐するマネージャーで会社の基準に沿ったルールで店舗を評価していますが、ある店舗のオーナーがこの評価に不服で職場で私のことを無視するので苦手です。その為、店舗の評価も息子さんを通して伝えている常態が続いています。店の売り上げはいいのですが、ルールに沿って評価しているので、×を付けなければならない項目もあるのです。
 『職務上×をつけるのは、仕方ないですよね。悪いところの指摘をする前に良いところを認めてあげる(頑張っている点・売り上げがいい点など)とどうでしょう。あなたも店長、副店長と現場の経験もあるそうなので、オーナーの立場もよくわかると思います。難しいと思いますが、まずは気持ちをこめた挨拶からはじめてみてはどうでしょうか・・・』
  相手の気持ちを考えていない事に気が付き、気持ちが楽になりました。
  今日みなさんに言って頂いたことを実践してみます。<30代半ば>

本 ブルー≪『開祖随感11』(庭野日敬著) 「ひと言の違い」≫より抜粋

・・・どんな仕事でも、完全な出来ばえとはいかなくても、そこまで仕上げるのにはたいへんな苦心があるわけです。その苦労を分かってあげて、「よく努力してくださった」「いや、お役に立ててよかった」と互いの心が通い合ったうえでならば、「ここをもうちょっとこうできたら。そこはこうしたほうが」と注文をつけても、「的確にアドバイスをしてくれる人だ」と気持ちよく受けてもらえます。・・・

 私たちも、つい相手をさす言葉が先に出てしまいます。相手の努力、苦心を認め、自然に大切なひと言が出てくるようになりたいと思います。