7月教会長メッセージ6月21日、井戸兵庫県知事が立正佼成会本部を訪れ、会長先生と親しく懇談されました。尼崎の工場跡地の活用等兵庫県では環境破壊ではなく自然を取り戻す方向で各方面が動いていること、また、今年は特に京都でWCRPが開催される年でもあり、兵庫県では宗教者同士がお互いに協力し合う動きが活発であることなど幅広く話し合われました。その後知事さんは開祖記念館を見学され、大聖堂のご本尊を参拝されたあと、最後に一乗宝塔を参拝されました。大聖堂ご本尊あるいは一乗宝塔の前で深く祈りをささげられる知事さんのお姿がとても印象的でした。


今月の『佼成』ご法話で会長先生は、「平安」と題され、怒りをもたないことそして懺悔を忘れないことの大切さを説かれております。先般6月15日から4日間、私たちは中国の方正を訪れ、日本人公墓、そして中国人養父母の公墓にてご供養をさせていただき、会長先生からご揮毫いただきました日中友好・世界平和祈念の塔を参拝させていただきました。「私たちは怨みに徳をもって応えたい」という4年前行かせていただいた折の中国方正の県議長さんの言葉が忘れられず、そのことを当地の外事弁公室の方との夕食懇親会の挨拶のなかでお話させていただきましたが、これはいつも会長先生が引用される法句経の「怨みに慈悲をもって応える」という言葉の精神であります。怨みと怨みをぶつけ、怒りと怒りをぶつけるところに平安はありません。怨む心、怒る心を捨てる以外に解決の道はありません。私たちはさらにその怨みや怒りの心を慈悲の心に変えていくことの大切さを教えていただいております。
今月はすべての現象を通して自らの足りなさを懺悔させていただき、怒りの心を捨てて自他共に一つの大いなるいのちの一部であるというあるがままの姿に目覚められるようお互いに思いやりの心を持って精進させていただきましょう。       合掌