【6月のメッセージ】日々ありがとうございます。
6月、衣替え、梅雨の季節に入ります。また、「令和」となり1ヶ月が経ちました。5月1日の本会御命日の即位式典の式文の中で、「大輪の花を咲かせる国家を創造すべく、大和・調和の精神をもって『大乗菩薩道』の実践を決定していく」ことを会長先生よりご指導いただきました。年頭ご法話の「大己」の精神と重なる思いが致します。先月19日青年の日には、第49回神戸まつりにサンバ・バテリア・平和行進・警備・清掃ボランティアに360名余りの会員さんが参加され、笑顔でそれぞれのお役をされている姿を見て温かさと元気をいただきました。

今月の会長法話は「仏の教えを習い、学ぶ」です。「『習学』は日常のなかに」あることを法華経の「方便品」の中で、「諸仏の法是の如く 万億の方便を以て 宜しきに随って法を説きたもう 其の習学せざる者は 此れを暁了すること能わじ」(仏は、たくさんの手だてを使って、常にそれぞれの人にふさわしい法を説いているのですが、『習学せざる者』は、そのことに気づくことができない)と教えていただきます。仏さまは、私たち一人ひとりにそのときその場にふさわしい法を説いてくださることをエゴノキの花の見かたを通して、自らを反省したり、勇気を得たりしながら、新たな一歩を踏みだせることに気づかせてくださいます。その繰り返しが「習学」です。

「習学」は、知識を得るものというよりも、「実践してこそ『習学』」と会長先生より教えていただいております。実践を繰り返すなかで「仏の教えにそった生き方を身につけていく」「自分はいま、何を教えられているのか」を学び、前向きな実践につなげ、自分のものにしていくことが大切です。そのためには、三つの「基本信行」の実践をしていくことです。「①ご供養 ②導き・手どり・法座 ③ご法の習学」です。ご供養や法座修行も「ご法の習学」の一環なので信仰に根ざした生活すべてが「習学」と教えていただきます。先の方便品経文の前段に「但一乗の道を以て 諸の菩薩を教化して 声聞の弟子なし」(私たちには菩薩の精神が宿っています。だれ一人として自分だけが幸せになればいいと考える人はいない)とあります。

今月も、「自己を進化」しつつ、「大己」を胸に、「習学(人さまの幸せを願って法を伝えること)」をしながら精進しましょう。 合掌

  教会長 西村 季代子