【4月のメッセージ】
日々ありがとうございます。
桜が開花し、春爛漫の季節になりました。4月は新年度の始まりです。ウキウキ・ドキドキする時でもあります。先月は、教団創立81周年記念日を皆さまとともにお祝いし、さらなる布教精進をお誓いさせていただきました。また、本部式典におきましては、円応教深田教主さまよりお祝辞をいただき、本会と円応教さまとの深いご縁を感じさせていただきました。
今月の会長法話は「香る風のような人に」です。法華経「序品」の「栴檀(せんだん)の香風 衆の心を悦可す」の一節を、開祖さまは「仏さまの香風が衆生の心の中に入ってくると大歓喜が生じる」と教えてくださいました。「心に香風が吹きわたる」ように、仏の教えに出会えた私たちはその教えを聞き、学び、実践していくなかで、数々の気づきを得たり、生き方が変わったりすると会長先生より教えていただきます。教えによって救われ、大歓喜を生じて、悦可(心のわだかまりをとり去る悦び)していくことが大切だと思います。
また、法句経に「徳のある人びとの香りは風に逆らっても進んでいく」「徳のある人はすべての方向に香る」とあるように、人の心を悦可するには徳分が必要との見方もあると教えていただきます。会長先生は、「みんな『徳のある人』」だとお示しくださっています。一つの命を授かって生きていること、大自然の徳、先祖や親の徳をすでにいただいています。自らの「徳分」に気づき、成長させれば、だれもが香風を運ぶ「徳のある人」になります。大切なのは、「有り難い」という気持ちです。持ち前の徳をいっそう香らせるために、①なにごとにも感謝。②素直で謙虚に。③明るく、やさしく、あたたかい態度や言葉。を実践していきたいものです。
今月は、お釈迦さまのご生誕をお祝いする降誕会(仏教三大行事)の月です。そして、平成最後の月となります。心を切り替えながら、「自己を進化」し、「大己」を胸に、思いやりをもって布教精進させていただきましょう。 合掌 教会長 西村 季代子