【7月の教会長メッセージ】
6月は、青年の日の取組みとして、一食募金運動を実施。大雨予報の中でしたが、時折雨が降る中で大きなカッパを着て、繰り返し呼びかける子ども達の姿に、通り過ぎた方も戻って募金をして下さり、沢山の真心を頂きました。また、神戸教会を会場に叡智の会が行われ、日本国際連合の会長をされている、千 玄室(裏千家大宗匠)氏より、日本の文化である茶の湯の歴史・精神から、仏教の四法印のお話しなど法が説かれたことが有難く、このように会場として教会を使っていただけるのは、開祖さまの願いであり、地域の拠点として建てられた神戸教会の因縁と感じております。
7月に入り、智慧を出し合い、新たな絆をつくる地区大会がスタートします。また、両親やご先祖さまの愛心をかみしめる盂蘭盆会の月でもあります。今月の会長法話では、【和らぎをもたらす言葉】正直に、誠実にということで、真理にかなう言葉を語る「正語」。そして「愛語」かなしみを抱いてのご指導をいただきました。私たちは、その場が和むような会話を自然としているはずです。その和らぐ言葉が「正語」であり、正直に生きる誠実さを忘れないことが実践するうえで大事であります。嘘は他人を惑わせ、和合を破り、結局は自分を苦しめるのです。立場の違う人が集まる席では、議論が紛糾することもあります。言葉の内容ではなく、対話する相手と向きあう姿勢として、人の意見を良く聞いて、思いを酌みとる姿勢と、自我を抑えた公平な態度から発せられる言葉が、「正語」の意味合いの核心であると思うのです。
日本語で、漢字の「愛」は「かなし」といいます。慈しむということは、悲しむということであり、わが子を愛おしむ心で、「正しく語る」ということのなかには、相手の幸せを念ずる情が籠められているのではないでしょうか。
良寛さんが放蕩三昧の甥を改心させたのは、説諭の言葉でも叱責でもなく、甥を思って流したひと筋の涙でした。慈愛に満ちた沈黙によって伝わる「正語」もあるということです。と教えていただきました。
慈悲心は、相手中心でありますので、八正道の正見・正思・正語を基本として、自己中心の心をコントロールして、和らぎをもたらす人になりましょう。 合掌