【5月の教会長メッセージ】
4月は降誕会、教会発足67周年記念があり、それぞれの命の不思議を思い、有り難さをかみしめました。5月は青年育成の月、第3日曜日は青年の日として、全国の佼成青年が総力を結集して社会へ貢献する日。神戸教会では、神戸まつりへ元気に参加させて頂きます。
佼成5月号開祖法話録に「ザルで水を掬(すく)おうとしても、掬うことはできない。ザルごと水の中に浸かってしまえば、水はザル一杯に充ち満ちるのである」とのお言葉に感動しました。忙しいとつい不満を口にすることが多くなりますが、教会においても行事毎の中に身体ごと浸かってしまえばいいのだと思いました。
今月の会長法話は、【させていただく】無限のつながりのなかで、「生かそう」とはたらいてくださる大いなるもの、仏さまへの感謝をもつことが大事とご指導頂きました。
自分の力で立っていると思っている人も、「じつは大地の支えや重力があるからであって、何をするにしてもただ一つの原因とか、自分だけの力によるのではなく、他の力などによって可能なのである」。ものごとはかかわる縁の作用で生じたり、滅したりする(縁起)。このような宗教的な世界観から生まれた表現が「させていただく」なのです。この言葉は自分の行いを謙虚に表現する場合にも使います。ところが口にする側と聞く側に、気持ちのずれが生じることもあるようです。「表面的にはていねいだが、思いあがった物言いに聞こえる」など誤解が生まれるようなら、より主体的に「させてもらいます」と伝える方がいい場合もある。「あらゆるもののおかげさま」という気持ちから、自然に「させていただく」と言える私たちでありたい。と会長先生はおっしゃいます。「おかげさまでとりくむことができます」「させていただけることがありがたい」という気持ちを忘れてしまうと「している」とか「してやる」といった自我が顔をだすと教えて頂き、「おかげさまで、させていただけることがありがたい」と繰り返し口にして、心からいえるようになれば、楽しさにつながります。しかし、弱音や愚痴を吐きたくなることも自然なこと。だからこそ、信仰をもつ私たちは、三宝帰依し、生かされている自分なのだと自覚して感謝に目ざめていきましょう。 合掌