【7月の教会長メッセージ】
教団では、6月から下半期に入ります。上半期は年頭法話に合わせ、月ごとに一つひとつ実践できるよう会長法話にてご指導を頂き、先月「和合の秘訣」は、慈悲の実践が和をもたらすと教えて頂きました。
7月は、いよいよ、長期目標である真髄の「人を育てる」です。家庭においても、学校、社会、組織においても人材育成は大切なことです。一生懸命しても上手くいかないことがあります。信じて、任せることができれば良いのですが、これが難しい。目的がずれないように「何のために」「誰のために」が大事
会長先生は、「自分を磨くための良い機会が人を育てることであり、教育とは相手の縁にふれて自分も共に育つことだと思います。」とおっしゃっておられます。上手く行かない時ほど「このご縁は、私に何を教えてくれているのだろう」と自省をうながし、縁起の法でみる。自分を教育することが他を教育する近道とご指導下さいました。人材育成の目的をどこにおくのが良いか?「慈悲心のある人」であり、人と調和できる人を育てることと言えるでしょう。
思いやりや調和を大事に出来る人は、どこででも貴重な人材です。技術や知識だけでなく、人の役に立ちたいと思う情熱があればこそ、成果に結びつく仕事を生み出せるからです。しかし、相手の成長を願うあまり、期待の言葉をかけすぎないこと。願う事は胸におさめて口にせず「そうなって欲しい」ことを無言のうちに自分自身が実践する事。一念が大事ですね。
物理学者のガリレオ・ガリレイの言葉のように、「人に教えることはできない。自ら気づく手助けができるだけだ」ということですが、本当にそうだなぁと思います。ほめたり、激励したりしながら、その人のもてる力を最大限に発揮されるように縁になることが「人を育てる」という事と教えて頂きました。
全てを尊い出会いにして、学んで帰って来る「行ってきます」ではなく「行ってまいります」の言葉を毎日繰り返し、謙虚に自分を磨いていきましょう。
自他の胸に慈悲の心を育てることは永遠のテーマです。 合掌