【9月の教会長メッセージ】
8月は、カイシード(宗教の対話/対話の宗教)が本部で行われ、ライブ映像を通して共有させて頂き、他を尊重し、違いを受け入れられる対話の大切さを学びました。お盆の月でもあり、戦後70年目の節目の今年にふさわしい戦争犠牲者慰霊・平和祈願の式典が教会で行われ、神戸空襲の語り部さんにも来て頂き、一人ひとりの心に平和を打ち立てる大切さをわからせて頂きました。
正五九参りの9月、脇祖さま報恩会があり、お彼岸の月です。
今月の佼成では、大きな視野で自分を見つめられるよう【私たちは宇宙と一つ】人間は星のかけらとご指導下さっています。「人間の体を構成している物質は、寿命の尽きた星が爆発してその飛び散った星のかけらからだということで、理論物理学者の佐治晴夫先生は、『すべては一つのものから始まった』『すべてはお互いに関わりあっている』と端的に述べられています。私は釈尊の説かれた縁起の法をまたあらためてはっきりと理解させていただける思いがします。
現代科学によって解明されるような真理を私たちは自然に感受できる能力を具えている。」と会長先生はおっしゃっておられます。これは素晴らしいことだと思います。
また、「こんなに美しい星で、なぜ人は争うのだろう」と疑問がわいて、生命を奪いあう愚かさを省み、それを抑止できないことに対する慚愧の念にかられます。広大な時間と空間を有する宇宙を思うとき、ある人は自分の考えの狭さに気づき、ちっぽけなプライドを捨てて謙虚に生きようと心を新たにすることでしょう。と会長先生。そして、「他は他であるがそれがそのまま『己れ』として感ぜられ、その喜びも悲しみも『己れ』の喜び、『己れ』の悲しみ」「大宇宙にいかなることが有ってもそのことごとくが、自分自身の問題である」(山田霊林「大法輪」昭和44年3月号より)と教えて頂きました。
宇宙と一つ、真理と一つ、他も「己れ」。この「一つ」になっていくことは法華経の如来神力品から学ぶ一つになっていくことと同じですね。今月は世界平和の種となるよう一人ひとりが日々思いやりをもって人と接していきましょう。