5月教会長さん【5月の教会長メッセージ】
先月は、神仏のご加護を感じる晴天に恵まれ、教会発足六十五周年記念式典が行われました。奉献には、七十周年に向けての心意気で青年男女70名ずつ140名が結集し、先達のご苦労に感謝申し上げ功労者表彰も行われました。玄関では初めて泉田青年本部長、そして会員さんを元気な纏でお迎えさせて頂きました。お祝いの門を通って頂き、当日は2000人を超える参拝の手配となりました。


端午の節句から、鯉が滝水に逆らいながらも懸命に登りきったとき、光を放ち輝きながら龍となって、悠々と天に昇っていった話がありますが、5月の佼成の挿絵にあるこいのぼりから、会長先生の深い「祈り」を感じます。

佼成5月号の会長法話は【無名の人びとは国の宝】とあります。私は教会長を拝命した時「あなたは誰に支えられていますか」と会長先生に尋ねられ「一人ひとりの命がすばらしいのだから、信者さんを宝と思えるように」と『無名の人』に支えられていることを教えて頂いたことがとても印象的で、そのときのことが忘れられません。先月学んだ「未熟を自覚してこそ気がつけること」と繋がっていると思いました。

会長先生は「格差社会の昨今、負け組と呼んだりする社会はどこか間違っている気がします」また「国も地域社会も目の前のなすべきことをコツコツととりくむ、多くの無名の人によって成り立っている」「政治家が国を動かしていると思っていますが、奥さん方が家庭をきちんと支えていればこそ、政治家が国事に奔走することが出来る」と女性の位置づけにも目を向けて下さり、ほっと致します。

出世や成功にとらわれるよりも目の前のことに「ベストを尽くす」というシンプルな姿勢をご指導下さっています。匠の技で知られている日本人は「人の役に立つものをつくろう」「少しでも使いやすいものにしよう」との思いで技術を磨く努力を重ねてきました。「人の役に立ててうれしい」という喜びが「生きがい」につながり、自信と誇りになることを教えて下さっています。その心は「布施の心」が原点で、名声やお金ではなく生きる目的が定まれば何も卑下することなく生きられます。布施の心があるから私たちは救われるのです。目的を持ち、そのことにベストを尽くして、一隅を照らす無名のひとりになりましょう。        合掌