10月教会長さん【10月の教会長メッセージ】
9月は脇祖さま報恩会やお彼岸の式典、そして敬老会があり、ご先祖さまへ感謝を表し、先輩の方々へ敬意をはらう月を送らせて頂きました。10月は食欲の秋です。くだものやお米も豊かに育ち収穫の時ですが、今月は、開祖さま入寂会、お会式・一乗まつり、生誕地まつりがあって、日蓮聖人遠忌法要と続き、心にも収穫がある大事な月です。


戦前、戦後と食べ物に苦労してきた親世代が今の時代に導いて下さったのですが、それが当たり前になり、まさかこのような飽食の時代が来るとは思いもしなかったのではないでしょうか。
今月の佼成で会長先生は【少食と身心の健康】ということで、適量を知って健康にと「食前感謝のことば」を唱えようとご指導くださいました。ここでの適量は食品だけでなく、求める心にも言えます。

満腹になるまで食事をした後、苦しくなったある国王の姿への賢者の助言「つねに心を落ち着けて適量を知って食べる人は、①苦しみが少なく、②老いるもゆるやかで、③寿命をたもつのです」とあり、因である私の食べ方で三つの功徳が説かれていました。その後「王は反省し、食事のたびに賢者の発せられたこの言葉を唱えて、少しずつ食べる量を減らし、すっかり健康になったということです。」とサンゲと行動が変った結果がそこにありました。心のあり方も一緒で、「つねに心を落ち着けて」とありましたが、つい「食べ放題」という言葉に心誘われますが、執着を離れ、「何が必要で適量か」という先を見通す、大きな視点でとらえる智慧をもちなさいと言うことです。

そのような目で見ると、「①動植物の命をいただくという現実、②その自然の恵みを育て、加工し、届けてくれる人のご苦労や③食事を作ってくれる人の思いも観えてきそうです。」とおっしゃる会長先生のお家では、賞味期限の迫ったものを購入するよう努めておられます。期限切れで廃棄するものが一つでも減ると思うからだそうです。そのお心から学び、私たちも実践できたらいいですね。そして、「仏さま 自然の恵み 多くの人に 感謝して いただきます」という本会の「食前感謝のことば」を声に出して、心をととのえ、食事を楽しく味わいましょう。そして、食事をいただいた後にも私は、「仏さま 自然の恵み ・・・・ごちそうさま」を言っております。教えによって、心田を耕し、生活仏教にしていくことが大事です。   合掌