【9月の教会長メッセージ】
8月(葉月)は、青少年育成月間で広島平和学習や戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典、慰霊訪中団などで、「二度と戦争をしてはならない」ということを皆さまと共に強く意識させて頂きました。また、家庭や地域のつながりの中で、葉が茂るがごとく大きく成長できたでしょうか?
9月は報恩月間です。報恩感謝、異体同心、布教伝道と3ヶ月のスタートの月として、内面的な修行が大切になる今月に、会長先生は「言葉が人をつなぐ」ということをご指導くださっています。
言葉は唯一人間に「神仏から託されたもの」です。仏法にめぐり合えたのも、言葉によって、真理・法を伝えてくださった多くの方のおかげさまです。
仏教では、一人ひとりが自分に具わっている智慧にめざめ、慈悲の心を発(おこ)して生きるとき、真に生きがいのある人生を歩めると教えています。
人びとに安心を与える慈悲の行いも、言葉を使うことができるという恩恵を最大限生かすことになり、言葉は救いの手立てであり、生き方を教えてくれます。悩み苦しむ方々の救いとなる法を、言葉に感謝しながら伝えることが、命の活かし方だと思います。
そして、「心に届く言葉とは」まず自分を見失わないこと、「自分とは『自然の分身』のこと」ということで天地自然から生まれた人間であり、それは宇宙全体のほんの一部、神仏に生かされている自分という自覚に立つと謙虚になれ、口にする言葉にも感謝の心がこもり、失敗したときも素直に頭も下げられます。また、どのような言葉が大事なのではなく、どのような自分がその言葉を発(はっ)しているのかが大切な点です。言っている事とやっていることが一致しているかどうか、信ずるに足る言葉とは、発する人の生き方によるのです。言葉が相手に届くかどうかはそこにかかっているというのですから、分かり易いですが、実践は大変厳しいですね。年頭法話「法を伝える」に繋がる修行、11月の開祖さま生誕会に向けての精進として、大切なことをご指導いただきました。
日本では昔から、言葉の力が幸福をもたらすといわれています。本当に豊かな言葉を持っている国に生まれた私たちは幸せだと思います。言葉の有難さをかみしめ、人さまとのつながりを広げていきましょう。 合掌