【4月の教会長メッセージ】
先月は、教団の創立記念日、お彼岸会がありました。元への感謝をさせて頂き、目の前にいる人に優しく、恩返しの実践は出来たでしょうか?
4月は、降誕会、神戸教会発足63周年という誕生の月です。
お釈迦さまがお誕生されたときの『天上天下唯我独尊』というお言葉から、一人ひとりが素晴らしい尊い存在の私たちと教えて頂いています。生かして頂いていることに感謝して、自分らしさを発揮し、周りの人に喜んで頂くことが大切ですね。
今月の佼成では、『「驚き」から創造が』ということで、生きていく中、大切なものを発見して、不思議に気がつくと、同じように過ぎていく毎日が実は違う日々だとわかります。感じたことをそのまま素直に表現していくことはとても大切なことで、新しいことや変化にも素直に乗っていくと成長できると教えて下さっています。
大人になると経験が増し、繰り返し行ってきたことに慣れてマンネリ化しませんか?楽になって何かと守りに入り、変化を好まなくなります。それは心の中で、新しいことへの失敗や大変さが大きくなってしまうからではないでしょうか?経験から学習したおかげで、危険や苦労を避けることができるようになったのですが、反対に感動や成長からは遠ざかってしまうのです。その点、子供は新しいことや初めて経験することは、やりたくてたまりません。ですから、努力や練習も必要ですが、苦労したその分感動も大きく、好奇心が発見と驚きをもたらし、成長があるのだと思います。
この地球上の生物も変化に順応して、長い時間をかけて、海から陸に上がり、空も飛べるようになっていきました。私たちも周りに起こる変化の流れに抵抗することなく、気候の変化や決め事への変化も素直に受け入れて、さらさらと感謝の心で乗っていくことが大切だと思います。苦手なことにも挑戦して、頼まれたことは嫌がらずやってみると、驚きから感動の日々につながるかもしれません。そして、その都度感じたこと、小さな気付き、感謝や出来事の喜びを周りの人に伝えて表現していきましょう。そのことが誕生月にふさわしく、私たちの命を生かすことになるのではないでしょうか。 合掌