《教会長メッセージ》
8月表紙先月は、中国へ行かせて頂きました。戦争の犠牲となられた方々の歴史の積み重ねの上に私たちが生かされていることを実感し、8月はお盆と戦争犠牲者慰霊法要・平和祈願の日式典があり、今幸せだとか、不幸だとかを思う前に、命の尊さをかみしめ、命のリレーのおかげさまとご先祖さまへ感謝をする月にしていきましょう。


今月の佼成、【足し算・掛け算の人間関係】から、異なるものを尊重する事をご指導いただきました。出会って、初めて変化していく人間関係ですが、自分にない遺伝子を求め、足しあって、発展していくように人間の本能がなっていて、違いを嫌うのは、自分の「我」なのです。そもそも違うものに惹かれていくもので、直感みたいなものが本能の中で求めているのです。価値観の違う人を好き嫌いで見る人、損得で見る人、善悪で見る人とありますが、自分にとって必要な人と思い、人間関係の中で排除せず、上手に距離をとりながら、調和していく事が大切です。例えば肉が好きで野菜は嫌いだけど、「野菜は身体に必要だから食べるようにすると健康に良い」という事と似ています。また、違いを共有する事で自分を広げていけます。魚嫌いの妻も、魚釣りが大好きな夫の話しを聴くと、相手の事も理解できるし、自分の知識も世界も広がります。意識を共有するだけで、一緒に行かなくてもいいのです。会社も意見に反対する人が二割いると良い組織になるそうです。違う人の意見に耳を傾けることが大切ですね。

そして、会長先生は、異なる人を受け入れ、お互いを発揮しあう「大らかな心になる」大切な事、三つを教えて下さいました。一つ目は自分を好きになり、自信をもって持ち味を生かす。それが出来ないと、人を尊重することはできないのです。二つ目は、誠実に正直に。無責任では駄目ですね。三つ目は相手との違いを認める。息子が五人いて、建築家、不動産屋、外科医、内科医、運送屋だったらいいと思いませんか。便利ですよ!相違を向上の糧にする事です。いろんなものが、一つのものを作っているという事を思い、どんな人とも調和がとれる自分になる為、違う人たちと積極的に接し、無限の可能性を引き出していきましょう。