2月教会長さん【2月の教会長メッセージ】
寒修行も終わって、いよいよスタートです。心構えもできて、仏さまとのお約束も定まり、2月は、貪・瞋・痴を祓う節分会、涅槃会式典と続きます。
心を切り替え、すっきりとした心で菩薩行をさせていただきたいものです。


今月の佼成では「まあ、座れ」とのご法話から、姿勢を正す事により、あわただしい日常から、落ち着いた心に切り替える事を教えてくださっています。腰骨を立てる事を小さい子供の頃からさせると我慢強く、勉強が良くできるとお聞きします。
私は、腰骨を立てるということがなかなかできませんが、何も考えることが出来なくなるほど疲れてしんどい時に、逆に身体を動かし、大きな声を出して、気合を入れてその状況を乗り切るなど、精神の働きを動きで整えることもありました。
また、静の動きとして、瞑想する事により無になって、心の安定を得られることもあります。心と身体は深く影響しあうものですね。

会長先生は、「不安の要因は、他人との比較する心です。そういうかりそめのものを剥ぎ取り、自分のいのちの尊さ、有難さに気づければ大安心」と教えて下さいます。

法座などで、サンガの仲間から助言を受ける事によって、自己を見つめることもできますが、自ら安否を問う方法として、中国の瑞巌和尚という人は、「主人公よ」と呼びかけ「おう」と答え「はっきり目を覚ましているか」と聞き、「いかにも目を覚ましているぞ」と応える。というように一日中自分に問いかけ、自分で応えているそうです。「誰かではなく、自分ですよ!」と主体的に生きる事を示されています。私たちも自分が「喜んで人さまの為にしているのか」「人と比べて、順位付けをしていないか」などと自分に聞いてみると良いですね。

自分の都合を忘れて謙虚に、夢中になっている自分こそが大安心で、さらにもう一歩進めて、人さまの不安を取り除くことに力をそそぎ、人の喜ぶ姿を見て、自分も喜んでいる。そのことが大安心なのではないでしょうか。
心から心配行ができる人を増やし、安心の輪を広げ、地域を温かくしていきましょう。