11教会長さん【11月の教会長メッセージ】
開祖さま入寂会、日蓮聖人遠忌法要が行われ、有り難い法華経の教えをかみしめさせて頂き、今月は開祖さま生誕会を迎えます。教えに生きる月として、感謝の心で法を伝え続けていきましょう。
11月の佼成では、【心田を耕す】ということで、自ら歩む信仰、自立した信仰を説いて下さっています。


釈尊は三つの車を子供に用意して、火宅からでるように促してくれましたが、会長先生は「燃えている家からもう大人なのだから、自分で気がついて外へ出て行きなさい」と私たちにひとつ上を目指して説いて下さっています。
教えを学び、自分で気づき、方便を使って、人さまに伝えられる人になってほしいと信仰の自立をめざし、一人ひとりが自分の心田を耕す事を平成10年から言い続けて、待ってくださっています。

いつも心を耕していると心も柔らかく保てますが、たまに耕すだけだと堅くて大変です。堅いというのは思い通りにしたいという心や我がまま、言われたくない心のことです。その心を反省し、切り替える事によって柔らかくなるのです。柔軟になると吸収力が高まります。また、怒りや欲のような雑草は、忍辱の心を鍛えて栄養に変えていく事を教えて下さっています。
例えば、お給料がたくさん欲しいという気持ちをエネルギーにして、いろいろ工夫して努力する。そして、自分だけのお給料をあげてもらうのではなく、業績を上げれば社員皆のお給料が良くなる。というように、人さまに喜んでもらえるようにすれば、欲を利他の行いに切り替えて、精進することができます。

耕すというのは、余分な部分が取れて、すっきり気持ちの良いものです。歯を食いしばってやるものではなく、自分がしたいからするものです。会長先生は、良いと思ったことを十年間自分がやって、それから「玄米食は健康に良いですよ」とお話され、食べなさいとはおっしゃいません。同じように「三つの実践がいいですよ」と教えて頂いていながら、私がその事をご指導と受け止め、実践しなければ変われません。また、人にも伝える事ができません。会長先生が目指した、「他の誰かに救ってもらうのではなく、自分の力で気づき、歩けるように」また、ご縁のある方々にもそんな人生を歩んで頂けるよう、教えをお伝えし、共に精進させて頂きましょう。  合掌