9月教会長さん【9月の教会長メッセージ】
種まきの春、力を発揮して、盛り上がり成長する夏、そして、頑張った分、充実した実りある秋となり、さわやかな収穫の季節を迎えました。皆さん、積み残した功徳はありませんか? まだ間に合いますよ。
先月のご指導で、心を磨くためにはお経を読み、仏さまを真似ることと教えて頂きました。お経三昧で心が随分清まったのではないでしょうか。


今月は脇祖さま報恩会、お彼岸、敬老会とあります。
9月の佼成では、年齢を重ねる「老いる」ことの値打ちを教えて下さっています。
ただ年を取るのではなく、他を思いやる徳を具え、経験を積み、智慧がふえる年の重ね方を努力すると、喜びになります。

私たちは年齢と共に役割が変わってきます。経験した事や喜び、身につけた智慧を人に伝える事は思いやりの発露。身体が動かなくなってもできる菩薩行と教えて頂きました。また、生老病死も四季のように受け止めると、変化が有難く、年を重ねることが人生を深めていくように味わえ、その時のベストを尽くすことができます。死は悲しい事のように思えますが実は無ではなく、次の新しい人生へのスタートでもあるのです。無常を認識する事が大切で、時間のレールに乗って、受け入れて慣れる。そして、諦めて考える。
お金もなく、自由がきかない若い時は、大人をうらやましく思いますが、大人になると子供の頃の純真さや素直で元気である事が懐かしいものです。無い物ねだりではなく、その時、その時の良さを楽しみ、大切にして変化に乗っていけるといいですね。

そして、年を重ねることを大切にするのは、若い人も、子供も一緒です。自分が経験して役にたったことなど、まだ経験していない人に伝えることはできますね。
「あの人に相談してみたい」と思われるようになりたいものです。
悟るという事は、難しいことのように思いますが、真理を知って、繰り返し習学する中、ふと、「そうか!」と思えた瞬間が悟ったときです。誰にでもわかることです。わかると楽しいですね。年を重ねる事を楽しみ、喜びにしていきましょう。  合掌