【8月の教会長メッセージ】
終戦記念日から66年が過ぎ、今月は戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日式典が行なわれます。”平和と命”の大切さを心に刻む月です。7月に中国黒龍江省方正地区の慰霊へ行き、日本人公墓だけでなく、日本人の孤児を隠れて育てて下さった中国人養父母のお墓の慰霊供養も行いました。身の危険も省みず、助けて下さった中国人の方々です。被害者でもあり、加害者でもある日本人です。いろいろあって、引き起こされた戦争ですが、起きたことを正しく認識することが大切で、怨む心を持たないようにしたいものです。
そして、相手の怨む心を引き出さない善き縁となる事が大切で、どんな国の人とでも仲良くしていけるといいですね。それが平和への道と考えます。
先月は、仏心を輝かせ、親に安心してもらう生き方が大切と教えていただきました。
今月の佼成では、心を磨くには【経典を”読む”】「素直な心で読むと、そのまま心の栄養になる」とご指導くださっています。たとえ経典の意味がわからなくても、経典の中の言葉は仏さまの言葉ですから、それを口に出して読むと(正語)ができます。そして、耳で聞くと心を清める作用があり、体に染みこんでいきます。また、経文から教えを学び(正思)、正しく物事が見えて(正見)形だけでも真似をしたいと思うと正しい行動(正行)ができる。毎日仏さまのお顔を拝していると少しづつ似てきます。また、経典を読むことが仏さまを一番真似しやすく、近づいていけるのです。
昔の自分を思い出してみると、ずいぶん「心が磨かれてきたなぁ」と気が付けるのではないでしょうか?時々、愚痴をこぼしたり、怒ったりと昔の自分が顔を出すこともあるかもしれませんが、私達の本質が仏性そのものですから、人を思いやるあたたかな自分に、意識して立ち返ればいいのです。悪いことはやめて、人の喜ぶことを一つずつ行いましょう。会長先生は心を磨けるようにご指導をいろいろ下さいますが、一ヶ月で終わりではなくて、葛藤しながらでも引き続き行ないましょう。8月は、暑いだけでもイライラしそうな季節、子供達も夏休み、思い通りにしたくなりますが、特に真心込めた読経を通して心を清め、生きる姿勢を学び修行していきましょう。合掌