【7月の教会長メッセージ】
夏らしくなって参りました。東日本大震災以降、自分達に出来ることをそれぞれがなされていると思います。
今月は盂蘭盆会がある月ですが、思えば5月に母の日があり、6月に父の日、7月盂蘭盆会、8月お盆、9月彼岸会と親に感謝することがこんなに続くのはなぜでしょうか?命の元に感謝する事や、親孝行が人の道であり、大切な仏道精進だからですね。
先月のご指導の、「夫婦の縁をかみしめる」を皆さん実践されましたか?
お互いさま、「自分が磨かれて良かった、幸せだな~」といっぱい感謝の出来た方は、おかげさまを感じて、ご先祖さまにも感謝ができると思います。
今月の佼成【親孝行と仏道】では、仏と同じそのままの尊い命(仏心)を授けてくださった親への感謝と私たちへと繋がっているご先祖さまへの感謝が大事と会長先生はご指導下さっています。
「生まれつき授かっている仏心」とあります。思い通りにしたいという我のせいで、貪瞋痴があばれ出します。そんな我や自分を否定する心が仏心という宝物を覆い隠してしまうのです。性格に善し悪しはありません。几帳面⇔神経質、おおらか⇔いいかげん、と使い方ひとつで長所にもなれば、短所にもなります。人に喜ばれ、役に立つ使い方をして、上手に持ち味を生かし、自分らしく生きる。そうするには、自分と向き合う事が必要です。我によって出てきた性分を条件のせいにせず、使い方を考え、仏心を輝かせましょう。
また、「親に安心してもらうこと」とありますが、それは、親に何も言わずにつらい事は隠して、大丈夫を連発する事ではありません。どんな時も、親は子供の心配をするものです。余計な心配をかけないという事であって、不安な気持ちや辛い事もありのまま正直に伝え、自分の状況を知ってもらう、そして「聞いてくれてありがとう。すっきりした」と親にお礼が言えて、希望に向っている自分を伝える。その事で親も役にたてて嬉しいと感じるし、安心してもらえる。それが親孝行ではないでしょうか。
盂蘭盆会を迎えるにあたり、ご供養と共に「両親やご先祖さまに安心してもらえる生き方をしよう」と誓い、仏の教えを学び、実践し、お伝えさせて頂きましょう。 合掌