2月教会長さん【2月の教会長メッセージ】
寒修行有難うございました。
一年分のエネルギー補給はできたでしょうか。私は寒修行を予防注射だと思っています。辞めたい気持、サボりたくなる気持、逃げたい気持ちなど、いろいろな心が起こらないように年の初めの一番寒い時期に三部経を読んで覚悟を決めます。
今年、会長先生より「明るく、優しく、温かい人間となり、社会のオアシスの役割を果たそう」と、年頭法話を頂きました。


一月には、本質的な救い、救われとして、現象から学び、成長し、感謝していくことを教えて頂き、61周年の修行が本格的にスタートしました。
そして、今月の佼成では、無縁社会のこの時代に、今私達にとって大切なのは人を心から思いやる「老婆心」ではないかと会長先生はおっしゃっておられます。
年間3万人も自殺者があり、孤独を感じている無縁社会、人とのつながりが気薄な時代に何が求められ、どうしたら良いのかを教えて下さっています。
《老婆心》とは、おばあちゃんが孫を思うように、ただただ心配し、心から思いやる事。心配する前に意見を述べ、相手を変えようとするのではなく、相手の心に深く共感する事が《無言のぬくもり》です。「自分の事を心配してくれている人がいる」とまず安心してもらい、心の支えになることです。
しかし、共感しすぎて、振りまわされてはいけません。例えば人から嫌な事を言われて悲しんでいる人に共感しすぎて、自分は何もされていないのにその相手を嫌いになってしまったりすることがあります。片方の気持ちに入り込み過ぎて本当の事が見えなくなってしまうのです。両方の立場や気持ちを汲んで冷静に実相を見られるようになりたいものです。
好きな相手には共感しやすいものです。好きな人を増やしていくと、いつかはどんな人にも共感できる自分になっていくんでしょうね。それが仏になるということかもしれません。
「相手のことを思えない冷たい自分です」と言う方がいますが、どうしたら、好きになったり、心配が出来るのでしょうか?
それは相手を知ることです。「あの人今大変らしいよ」と耳にするだけでは心配も浅いのですが、事情や気持ちをよく聞くと、もう一歩深く共感できて、知れば知るほど、相手の心配が出来ると思います。心配が出来ない冷たい人ではなくて、知らないだけなのです。ただ一心に思いやり、心配し続ける人を共に目指しましょう。これが出来れば、教会に人が沢山集り、潤いがあふれてオアシスとなっていきます。ほっとさせるような人間になりましょう。  合掌