【8月の教会長メッセージ】
今月は、先の大戦から六十五年を迎えます。終戦記念日、広島、長崎の原爆投下と、一人ひとりが絶対非戦の誓いを新たにする月です。核廃絶、軍備縮小を訴え、全軍備費の一割を発展途上国の開発に回すというアームズダウンの総仕上げの月でもあります。『できない理由を考えるのではなく、できる理由を考える』という言葉がありますが、まさしく私たちは、今の自分たちにできることを本気で、一生懸命に取り組んでいます。
三年や五年の計ではなく、五十年、百年の計で私たちはアームズダウンに取り組んでいるのです。私たちの子孫に、武器や戦いのない世界を残せるかどうかは、今を生きる私たちの双肩にかかっているのです。「大変、無理」などと言っていられないのです。真夏の暑さを吹き飛ばす真剣さと本気さで私たちは取り組んでいます。幼児からお年寄りまで、街中を署名を求めて歩いています。
一生懸命に世のため、人のためにわが身、わが命を使わせていただける有り難さを実感しています。平和のために、命をかけられた開祖さまの後に続くのです。甲子園の高校野球も始まります。青年部では甲子園での署名も計画して、あとは実践するのみです。今年の夏は暑く燃えそうですね。
会長先生は今月佼成のご法話で、『布施は智慧を開く』と題し、施しの大切さと有り難さをお説きくださっています。財産や衣食を施す財施、仏さまの教えを説き与える法施、人々の不安や畏れを取り除く無畏施という三つの大きな布施に加え、やさしい眼差し、にこやかな顔、あたたかな言葉、奉仕、思いやり、席や場所を譲る、憩いの場を提供する、という誰にでもできる無財の七施もお説きくださりました。自己への執着をなくすには、布施行は欠かせません。命やお金にはとても執着しますね。だからこそ、命やお金を世のため、人のために捧げる布施行が大切であることを教えていただきました。
アームズダウンも、一食もお導き、手取りもすべては布施の精神がなければ実践できません。知らず知らずのうちに、真心からの布施行をさせていただける私たちはなんと幸せ者でしょう。本当に有り難いことです。熱中症にならないように、こまめに水分を取りながら、今月も精一杯菩薩行、布施行に取り組ませていただきましょう。 合掌