【4月教会長メッセージ】
緑のそよ風が心地よい四月を迎えました。今月はお釈迦さまのお誕生月でもあります。お釈迦さまは今から約2,500年前にインドでお生まれになり、19歳で王子の豊かな生活を捨てて、悟りを得るために出家されました。「大いなる放棄」です。30歳を過ぎて成道されてから80歳で涅槃に入られるまでの40年以上の永きに渡り、人々の救いのために、ただひたすらに布教伝道の生涯を歩まれました。仏伝によりますと、
灼熱の大地を素足で歩かれたお釈迦さまの足の裏は石よりも硬く、毎日の食事を採れる保証は全くなく、常に空腹であられたそうです。「勤め難きを勤め賜えるに帰依し奉る」という仏弟子の言葉が経典に残っていますが、まさしく、人々の救済にかけるお釈迦さま、道元禅師のお言葉をお借りすれば「慈父大師釈迦牟尼佛」の慈愛に満ちたご生涯です。お釈迦さまのご情熱に想いを馳せる度に、涙を禁じえないのは私だけではないと思います。
お釈迦さまに出会えたのも、開祖さま、脇祖さま、そして、会長先生という師に出会えたからです。まさしく奇跡の人生における宝の出会いです。お釈迦さまのお誕生月に、改めて、心の底より感謝申し上げたいと思います。本当に有難うございます。
今月の「佼成」で、会長先生は「出会いを楽しむ」と題して、「まず、厳しいことを言ってくる人を、否定的に見るのではなく、私を向上させるため、器を大きくさせて頂けるありがたいご縁と、肯定的、感謝の心で見ることが大切であること。ものごとを色づけしないでありのままに見る。そのように見方が変われば、自分が変わり、自分が変われば世界が変わること。具体例として、たとえ返事を返してくれない相手でも、否定的に見ないで、大事に挨拶を続けていけば、楽しい出会いが展開していく」とご指導下さっています。
今月は、お釈迦さま、開祖さま、脇祖さま、会長先生に出会えたことの感謝の心を深めながら、毎日の一つ一つの出会いを人生の宝として、大切にしていきたいと思います。そして忘れてならないのが「笑顔」ですね。