3月の教会長さん【3月教会長メッセージ】
去る1月17日、今年で14回目となる阪神大震災慰霊祭に私は初めて参加させて頂きました。厳粛な式典の中で犠牲となられた六千四百余名の方々へのご供養を信者さん共々、真心からあげさせて頂きました。この式典を通し、私は心底感じたことがありました。それは、皆さまの言葉とそのメッセージの重さです。
「震災で私たちは


多くのものを失いました。家族、仕事、家、財産、友達。しかし、震災が私たちに残してくれた大きなものがあります。それは、優しさ、思いやり、絆、仲間です。」
神戸そして淡路の街並みがものすごい速さで復興を遂げたのは、この、優しさ、思いやり、絆、仲間意識という大きなエネルギーが、お一人お一人の心の中に流れているからではないか、そう私は実感したのです。言葉では表せない大変な苦しみ、辛さ、悲しみを経験されたからこそ、理屈なしの優しさ、思いやり、絆、仲間意識が、皆さまのお身体の一つ一つの細胞の中にまで染み渡っているのではないかと思ったのです。
会長先生はご親教で、蓮華の教えをお説き下さいました。泥という苦しみや悲しみが深ければ深いほど、蓮の華はその泥から栄養を貰い、大輪の華を咲かせるというものです。私たちは、これからも、支部家族、教会家族、地域家族、そして人類家族の絆を合言葉に優しさ、思いやりの実践行に生き、仏さまのみ教えを一人でも多くの方々にお分けしていきます。そのパワーが私たちには備わっています。どんな苦しみや困難も、それを乗り越えてわたしたちが大輪の華を咲かせるための仏さまからの贈りものです。
今月の『佼成』のなかで、会長先生は「まず人さまの心で」と題し、「先祖供養は、わたしたちがひとつのいのちとして生かされていることへの目覚めの橋渡しであること。私たちの大きな幸せは、仏さまの悟りの世界に歩み近づくことであり、その具体的なことが菩薩行の実践であり、その基本が、布施、すなわち、慈悲の心、おもいやりであること。一番の先祖供養は、こうして、私たちが人さまに喜ばれるように、まず人さまの心で生きていくこと。」と教えて下さっています。
私たちには、優しさ、思いやり、絆、そして仲間、家族意識がみなぎっています。会長先生のご指導を深く胸に刻み、今月も笑顔で精進いたしましょう。 合掌