9月の教会長さん【9月の教会長メッセージ】
幾分和らいだとはいえ、今なお暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月は開祖さまと共に本会を創立された脇祖さまの報恩会の行われる月であります。
九月の『佼成』ご法話の中で会長先生は


「脇祖さまは開祖さまとともに立正佼成会の基礎を築いてくださり『あの人にもこの人にも幸せになってもらいたい』というあふれんばかりの慈悲の心で人々を導かれました」と脇祖さまのお心を教えてくださっております。
平成12年、即ち開祖さまご入寂の翌年、会長先生は慈母と慕われた脇祖さまのお徳をたたえて「脇祖妙佼慈道菩薩」のご法号をおくられましたが、脇祖さまはこのご法号に示されるとおり、まさに大いなる慈悲の心でよく一人ひとりの因縁、個性を見極められて、ふさわしく法を説かれ、仏道に導き、お救いされてこられました。これは脇祖さまが「あの人にもこの人にも幸せになってもらいたい」という仏さまの心に徹しておられたからこそできることで、伝教大師最澄の説かれました「忘己利他」すなわち「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」をそのとおりに実践されたからとも言えます。会長先生はご法話の中で「慈悲の働きは抜苦与楽といわれ、慈は安楽を与える、法の光を与えるということ、悲は苦しみを取り除くことです。」と教えてくださっておられます。
今月はしっかりと脇祖さまのお心とも言える仏さまの大慈大悲の気持ちになって、一人びとりの苦しみ悲しみを取り除き、幸せになっていただきたいと念じつつ、色々な苦や悩みを抱えておられる人さまに大いなる関心を持って取り組ませていただき、導き・布施行に邁進させていただきましょう。それが脇祖さまへの最高の報恩行ともいえます。   合掌