日々ありがとうございます。
桜咲く4月、新しい年度の始まりです。花粉も飛んでいますが、ワクワクドキドキの心も飛んでおります。夢と希望の膨らむ季節です。心よりお祝いし、応援してまいりたいと存じます。
先月の5日は、教団創立87周年記念日・会長先生米寿記念団参に神戸教会100名「苗代団参」として御本部にお参りさせていただきました。皆さんが、元気で青少年育成に向けて意欲を持って帰ってこられました。今後のご精進に期待しております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今月の会長先生のご法話は「信じて仰ぐ、ということ」です。「『信仰』とは、『真実の人間の生き方』を神仏の教えに学び、自己を成長させる尊い指針として信じて仰ぐことだ」とご指導くださっております。
『真実の人間の生き方』とは、命の尊さを知り、諸行無常(ものごとは絶えず移り変わる)と諸法無我(すべての現象は因と縁の作用による相関関係)の二大真理を見据え、ありのままを素直に受け容れて他者と調和していくことで、日々の菩薩行の実践が大切だということをご教示くださいます。
多様化する現代において大切なことは、時代の変化に惑わされず、真実の生き方を教えてくれる尊い教え(宗教)を信じて仰ぐなかで、たくさんの学びを得て、人間としての向上をめざせることと、また、小手先の手立てではなく、仏道の根本である徹底した慈悲と思いやりの心で人さまとふれあい、いざというときに心の支えになれる一人になることだと教えていただきます。まさに、仏さまの教えに沿って、素直にコツコツと精進していくことに尽きると思います。
先月の苗代団参にご参加のAさんは、夜の大法座で求道された方のご縁のなかで、法座主さんのお言葉「相手を仏とみる」に目からうろこだったそうです。家族のことを「こうなってほしい」と思い通りにならない現実に心を痛めていたAさんでした。仏としてみる見方にかわったことで生活も一変しました。家庭での挨拶実践や支部でも前向きにお手どりをされております。
今月は、降誕会、また、教会発足75周年記念の月です。感謝と誓願をもって、次の世代にいのちのバトンタッチができますよう、一人ひとりが「苗代」となり、「斉家」「継承」「育成」をめざして皆様とともに慈悲と思いやりの心で猛精進させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
合 掌
教 会 長 西 村 季 代 子