先月もご紹介させていただきましたが、本年会長先生より本会会員の基本信行として「ご供養」「導き・手どり・法座」そして「ご法の習学」の三つをお示しいただきました。今月の『佼成』ご法話では「絶えず繰り返す」と題し、最後の「ご法の習学」についてご指導下さいました。
会長先生は、
「ご法の習学」の「習学」とは『其の習学せざる者は此れを暁了すること能わじ』という法華経の方便品の一節から引用されたとおっしゃっておられますが、「ご法を正しく会得し、それを日常生活に照らし合わせて考えること、それを絶えず繰り返すこと」が「ご法の習学」であると教えてくださっております。「教学」というと、ただ単に机の上で学ぶという感じが強いのですが、「習学」となると学ぶとともにそれを実践していくことにウェートがおかれているように思います。習学の「習」の字はひな鳥が親鳥のように空を飛べるよう羽をばたばた動かす稽古をしている姿を表わし、「学」は尊敬する人の言行を見て「あの人のようになりたい」と真似る、学ぶことと教えていただきました。根本仏教と法華経の教理をあわせて本会の教学は成り立っていますが、仏さまの教えを分かりやすく説き、学びそしていかに実践していくかが大切でしょう。敢えて「習学」という語句を用いられた会長先生にこのような願いがあると思わせていたいております。
神戸教会では、教師候補者養成教育、法華経研修、根本仏教研修と3コースあり、本年も受講者が合わせて200人を越えております。そのほか、壮年部・青年部でも教学研修が行われておりますが、仏教の2500年の歴史を考えてみても、私たちがこのように仏さまの深遠なる教えを学び、実践させていただけるということは大変ありがたいことと思われます。会長先生の願いとするところをしっかりと受け取め、三つの基本信行を身につけられるよう精進させていただきましょう。 合掌