日々ありがとうございます。

残暑が続いていますが、朝晩が少しずつ涼しくなってきました。先月は「南海トラフ地震注意報」が出ました。各家庭で引き続き緊急時の準備をして備えてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

今月の会長先生のご法話は、「心を耕し、仏を掘り起こす」です。一人ひとりが心田を耕すことの大切さを、あらためて「スッタニパータ」の中の釈尊の逸話と詩偈をもとにご指導くださっております。「耕された土と、そうでない土とは相違がある。耕さない土は固くて何も受け付けようとしない。よく耕した土はやわらかで、水や肥料をいっぱい吸収する。同様に、よく耕された心は柔軟で、執着がなく、どんなことでも素直に吸収していける」と教えてくださいます。                                                                 「心田に播く種は信仰であり、智慧が犂(すき)であり、内省が犂先と突棒。柔和は牛の軛(くびき)を離すこと、精進は荷を運ぶ牛で安穏の境地に運んでくれる。この耕作は不死の実りをもたらし、あらゆる苦悩から解き放たれる」(会長先生ご著書「心田を耕す」〈p257〉より抜粋)を通して信仰の原点に戻り、日々コツコツと精進し、繰り返し心を耕し、仏を掘り起こしていきたいと思います。その先に安らぎが待っていることを信じて。

地区法座で壮年さんが、子どもさんとの関係の悩みを出され、聞かせていただく中で、何でも言えるご家族で一生懸命奥さまや子どもさんのことを想ってらっしゃるのだなと思いました。そこで、朝の挨拶の実践(○○さんおはようございます)を勧めると、素直に受けてくださいました。またそこに参加の壮年さんが「自分もやるから一緒にやろう」と元気づけてくださいました。先日教会健幸行の法座で笑顔で、「がんばっています」と発表され拍手に包まれました。素直に実践され、仏を掘り起こしつつある壮年さんに合掌です。

今月は、脇祖さま報恩会の月、秋の彼岸会の月です。慈悲行の実践をお誓いし、ご先祖さまへの思慕と感謝の心を深め、先祖供養はもとより、ご先祖さまに喜んでいただける菩薩行(布施行)を通して、心を耕し、仏を掘り起こし、どんなことも素直に吸収していきましょう。ご先祖さまは、いつも私たちを見守り応援をしてくださっております。また、斉家へ向けて家庭実践も続けていきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

合 掌

教会長 西 村   季 代 子