日々ありがとうございます。暑中お見舞い申し上げます。
先月は、新型コロナウイルス感染が全国的にも増えてきて、神戸教会でも感染者が広がりました。お一人お一人が健康管理・感染対策をしていただきますようよろしくお願い申し上げます。
そんな中、14日の盂蘭盆会は、急遽お役者だけの式典に変え、無事に新盆・各家の戒名をまごころで読み上げさせていただきました。YouTube配信にて参加くださった皆さま誠にありがとうございました。
今月の会長先生のご法話は、「『故郷』に帰る私たち」です。「私たちの生命は、過去から永遠の未来へと大河のように滔々(とうとう)と流れつづける『大いなるいのち』という『ふるさと』に帰っていく。そのように受けとめると、死に対する不安が和らぐようになる」とご指導くださっております。先月のご法話の「死とは大自然にかえり、再び大自然の創造に参画する」「人生はメドレーリレー」とつながっております。
「不死」とは、死なないことではなくて、いつまでも生きていたいといった、けっしてかなうことのない儚い(はかない)望みがもたらす苦から解き放たれて心が楽になることのことで、「不死の実り」と会長先生はご教示くださいます。
「不死の実り」を手に入れるためには、①無常の教えを心に刻み、死を乗り越えるということ②「仏のいのちは永遠(仏寿無量)で、仏性そのものといえる私たちは死んでもなお、仏の「大いなるいのち」と一つになって永遠に生き続けるという安心感をもつこと③菩薩行をはじめとする私たちの日ごろの行いが、時間や空間を超えてどこまでも影響を与えつづけること④そうした生前の生き方や人柄が人びとの胸中に生きつづけることも「不死」の一つの形だとご指導くださっております。
先月お母様の年回供養に来られた息子さんが「自分の知らなかった生前の母のことをたくさん教えていただいてありがたかった」とお礼を述べられました。その後教会健幸行で久しぶりの聖壇のお役を立派にしてくださいました。「不死の実り」を味わいました。霊界のお母さまに届いていると思います。
今月は、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日の月です。今年は戦後79年です。慰霊はもとより、今なお続く世界各地の戦争・紛争の平和的解決を祈念し、15日にはご家族で祈りを捧げさせていただきますようどうぞよろしくお願い申し上げます。
合 掌
教会長 西 村 季 代 子