日々ありがとうございます。
さわやかな5月に入りました。新緑の季節です。新型コロナウイルスが政府の方針で「5類」へと8日から移行されます。それに伴い、いよいよ本会も3年間の感染症対策に区切りをつけ、新たな歩みを進めてまいりたいと願っております。神戸教会としても、感染対策を続けながら、自主参拝、自主健幸行を推進し、お一人おひとりを大切にし、心が癒されるような交わりを深めていくため、今後も出向いていく、また届けにいく事との複合的なスタイルを創造し続けてまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
今月の会長先生のご法話は「自分を思いやる」です。「自己の尊厳を大事にして、現象をありのまま受けとめるという仏教の基本が、心の健康を守ること」をご指導くださっております。「自分に厳しく、人にやさしく」から「人にやさしく、自分にもやさしく」のあり方が現在は必要だと教えていただきます。失敗しても、自分を責めないで、自分に思いやりをもって現象と向きあうこと(セルフ・コンパッション)の考え方が注目されています。
「自分を思いやる」とは、その失敗を否定的に見ないで、「こういうことはだれにでもあることなんだ」と大きな受けとめ方をしたり、「この経験は私の財産になる」と前向きにとらえたりして、一方的に自分を責めたり罰したりする感情に支配されないことだと教えていただきます。しかし、落ち込むことは日々生じてきます。会長先生は、「肝心なことは、自分を思いやることによって憂いが払われ『私』が元気になることです」そして、「自分を元気づけるいちばんいい方法は、だれか他の人を元気づけてあげることだ」(マーク・トウェイン)ともお伝えくださいます。「利他は自利に通じ、自利を得た人は利他の行ないをせずにはいられない」のです。法華経の教えそのものです。
A主任さんは、ご自身の研修日を1週間後だと勘違いして、当日欠席してしまいました。支部長さんに怒られると思っていたところ、逆に自分のいろいろな思いを聞いてもらいました。そのあと、主任さんは、地区の信者さんの所へお手どりに行き、夕方支部長さんに「地区の方が私を待っていてくれてました。」と喜びと懺悔の心を伝えました。元気になられた主任さんです。
今月は、青年の日、4年ぶりの神戸まつりのボランティアがあります。自利利他の精神で、心をいつも前向きにし、会長先生より「元気で精進を」と今年の心構えを胸に、精一杯の布教精進をさせていただきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。
合 掌
教会長 西村 季代子