日々ありがとうございます。
師走に入りました。コロナ禍3年が終わろうとしています。第8波に入りましたが、コロナとの共存での生活が日常になってきました。教会再開も徐々にさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
今月の会長先生のご法話は「人さまと、ともに幸せにーーー六波羅蜜」です。今年1年会長先生より「六波羅蜜」の教えをご指導いただきました。「六つの徳目はどれも、欲や怒りや執着心などの煩悩と表裏一体の実践で、そこには自己中心の心を菩薩のはたらきへと転ずるキーワードがつねに見え隠れしている」ことを学ばしていただきました。「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」の教えそのものです。苦悩(煩悩)があるからこそ人格の向上をめざし、真理を求め、苦悩をよりよく生かす智慧に転じていける、ほんとうの意味でのみんなが救われる教え(大乗仏教の法華経)に出会っている私たちなのです。そして、この苦悩(怒りや執着)の心を菩薩の実践へとふり向けるスイッチは「利他」の心だと教えていただきます。
私たちは、読経供養で仏・法・僧の三宝帰依とともに「当に願わくは衆生と共に(みんなと一緒に幸せになろう)」と朝夕に誓いつつ仏さまに手を合わせています。世界の現状を見るとき、「一人の力ではどうしようもない現実があるとしても、身近でできることにとりくむひたむきな思いが、仏の大きなはたらきと一つになることを私は信じています」との会長先生の願いを我が願いとして精進して参りたいと存じます。
先月教会のオンライン研修会で、大手術を目前に控えている信者さんが、勇気をもってお友だちをお導きされたことと、ご自身の手術をされることを自らお話されました。その後大手術経験をされた方がご自身の体験をお分けくださり、「皆さまの祈願のおかげさまで元気になりました」と言われ何とも温かいサンガの集まりに感謝感激でした。参加者全員が祈願供養をさせていただくこととなりました。まさに「衆生と共に」の精神です。
今月は、成道会の月です。お釈迦さまが悟りを開かれた月です。お釈迦さま・開祖さま・会長先生の弟子として、ほんとうの救い、ほんとうの幸せを感じながら、利他の心で法華経を生きる私になりましょう。百八つの除夜の鐘を聴きながら、お互いさま今年に感謝し、来年の誓願をもち、明るく元気に新年をお迎えくださいますよう祈念申し上げます。
合 掌
教会長 西村 季代子