日々ありがとうございます。

季節は秋の9月に入りましたが、まだまだ残暑が厳しい毎日です。コロナ感染も第7波が続いております。会員さんの感染も増えてきています。引き続き感染対策をしっかりとして、即是道場修行をお願いいたします。

先月は、6日の「広島原爆の日」を青年部の健幸行の日とし、広島教会の式典にYouTubeで参加し、その後、7月31日の西日本リモート平和学習参加者の感想発表等があり、部別で語り合いをしました。参加の青年さんから「語り部さんのお話に感動した」「身の回りの平和から考えて行動していきたい」「ウクライナの戦争が早く終わってほしい」「自分にできることをしたい」等々の発表があり、何かを形(行動)にしていくことの大事さを学びました。参加のみなさん、お手どりしてくださった方々に感謝申し上げます。

今月の会長先生のご法話は「信じるものがある幸せーーー禅定」です。「六波羅蜜」の「禅定」は、「つねに真理に従うように心が定まり」「どんなことが起こっても、迷ったり、動揺したりしない、静かな、落ち着いた心」の状態と開祖さまはご教示くださっております。しかし、現実私たちは、さまざまな人や出来事に出会い、動揺したり冷静さを失ったりして心をかき乱されてしまいます。会長先生は、「それは生きている証。何があっても揺らぐことのない境地を得たい、心の底から信じられる確かなものをつかみたいと思ってご法と結縁された」とご指導くださいます。まさに「信じるものがある幸せ」を感じます。コツコツと菩薩行(慈悲の心で他を思いやること)を積み重ねていきたいと思います。

また、「真理という月」は、いつも私たちを照らしてくださっていることに気づいていきましょうと教えていただきます。釈尊が入滅直前に説かれた「自灯明・法灯明」の教えは、「真理を信じ、その真理に従う自分をよりどころとしなさい。法をよりどころとしなさい」という月明かりのようなお言葉です。真理とは、「すべての物事は移り変わり、あらゆるものごとは縁によって起こる」ということです。いま現在の自分や目の前の現実をよく見て、受けとめて、心の焦点を真理にあわせることが「禅定」の境地ということになります。

信者さんで、家族の借金を20年かかって返されたという話を聞きました。お先真っ暗の中でご法のご縁をいただき、「真理という月」に照らされながらひたすら精進され、コツコツと菩薩行をされたのだと思います。「借金のおかげさまで今があります」とおっしゃるそのお姿に合掌させていただきました。

今月は、脇祖さま報恩会の月です。多くの会員から慈母と慕われた脇祖さまのご遺徳を偲び、慈悲行の実践をお誓いし精進する月です。また、3年ぶりに本部御本尊勧請式(本部配信)が教会での執行となります。勧請家はもちろんのこと教会全体で勧請祈願と、「真理の月」に照らされながら、他の人と共に救われていくことを願って布教精進させていただきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

合   掌

教会長   西村  季代子