日々ありがとうございます。
暑中お見舞い申し上げます。東京オリンピックが無観客で開催されております。テレビで観戦の日々ですが、安全・安心の大会になりますよう毎日祈っております。先月は盂蘭盆会式典をYouTube配信でさせていただきました。当日は家族全員が集まってにぎやかに供養ができ、ありがたかったという声や新盆の戒名を読み上げていただき、次の日もまたご供養させてもらったなど、YouTubeならではの体験を聞かせていただきました。また、新盆のお母さんの夢をみた方もいました。まごころのご供養がお母さんに届いたのですね。ありがたいことです。
今月の会長先生のご法話は「心の隙間を埋める」です。法華経の「陀羅尼品」を通して、「心に隙が生じそうなときに自己を省みる『陀羅尼』というスイッチがあれば、魔が動きだす前に隙間を埋めて、心を切り替えることができる」とご指導くださっています。今毎日のご供養でコロナ収束と70周年布教精進を祈願しながら、陀羅尼経を上げさせていただいてますが、知らず知らずのうちに心の隙間が埋まってきているように思います。「貪欲・瞋恚・愚痴」(三毒)といわれる煩悩は、だれにでもあります。欲や怒りをうまくコントロールできないがために、思わず軽はずみな行動や悪いことをして、余計な苦しみを背負い込むのです。心の中の魔や鬼は外から入ってくるものではなく、すべて自分の心のはたらきであることを会長先生は教えてくださいます。人のせいにせず、自分を内省することが大切だと思います。
「陀羅尼」とは、それを唱えれば、心の中で動き回る貪りや怒りや自己中心の思いを抑えて、自分のなかにある仏の心をはたらかせる力をもつ呪文のような言葉と教えてくださっています。難しい言葉の意味や理屈がわからなくても、「陀羅尼」を唱えれば心願が成就する、いつでも精進の道へ引き戻し元気を与えてくれる力があるのです。自分にとっての「陀羅尼」を考えて精進していきましょう。
今月は、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日の月です。ご本部のYouTubeライブ配信式典(8月15日)に参加させていただきます。家族で平和について語り合う日にしてくださいますようお願いいたします。
修行目標として、「朝夕のご供養で陀羅尼を唱え、内省し、心を切り替えて、人さまに元気を与えられる私になり、有り難く布教精進していきましょう。」
合掌
教会長 西村季代子