日々ありがとうございます。
今年は、2月3日から「辛(かのと)・丑(うし)・六白金星(ろっぱくきんせい)」の年に入ります。辛と丑の組み合わせの今年は、つらい状況でも皆で手を結び新たに事を始める年となりそうです。新型コロナウイルスの感染者数が世界中で増える事態となってしまった子(ね)年から、新しい生活様式への転換を果たす丑年へ。多少の不便は“辛”抱して、牛のような遅い足どりでもいいから、一歩一歩着実に前に進んでいく年にしたいものです。

今月の会長先生のご法話は「人さまに喜ばれる人に」です。法華経の如来神力品を通して、「人間にとっての最大の神通力は“心”をもっていること。言い換えれば、人間の心の力やはたらきが神通力だ」とご指導くださっています。開祖さまは、「大乗の教えによって真の意味の智慧をもつようになれば、それで神通力を得たのと同然」とおっしゃっています。特別な能力が神通力ではなく、人を思いやる日ごろの心のはたらきすなわち「まごごろ」が神力を発揮することだと教えていただきます。
また、会長先生は、「神力は人びとを喜ばせるためにあらわすものだから、人に明るく、やさしく、あたたかく接することを大切にして、人さまのために心をくだき、思いやりを実践に移すことが神力の発揮になる」ともご指導くださっています。

今年も即是道場健幸行(旧当番)を続けております。ある主任さんが地区の婦人部さんに昨年から毎回毎回お声かけをするのですが、反応がありません。もう諦めかけたときに、突然その婦人部さんが料理のおすそ分けをくださいました。主任さんは飛び上がるほど喜ばれました。一方通行の連絡だったかもしれないけど伝わっていたことがうれしかったのです。まさに「神力」が生じたのです。婦人部さんを思うまごころが通じたのです。次へのエネルギーが湧いてきます。

ご法話の最後の2行「いつでもまごころをもって、人さまに喜ばれることを喜びとする人でいっぱいの本会でありたい」という師の願いを我が願いとして、今月の涅槃会の月を、①だれにでも明るく・やさしく・あたたかく接し、②彼岸会と周年のお手どりを喜んでさせていだだきましょう。
そして、「神戸から世界へ 時空をこえてつながろう」のテーマのもと、精一杯の布教精進をしていきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。   合 掌

教会長 西村 季代子