いよいよ草木も冬の眠りから覚め、春らしさを増す季節となりました。今年は特に暖かく、桜も早く咲きそうな感じがいたします。教団も3月5日には69周年の創立記念日を迎え、会長先生も満69歳、数えで70歳という古希のお誕生日を迎える月となりました。
『佼成』3月号ご法話では、
会長先生は「親子がともにいのちの不思議・大切さを学び、いのちを慈しむ心を育んでいくことが大事です」とご指導くださり、村上和雄さん(筑波大学名誉教授)の「私たちの遺伝子は、38億年間一度も途切れることなく、受け継がれてきた。この世に生まれてきたこと自体、途方もない奇跡的な出来事なのだ。生きているだけでも有り難く、素晴らしいことだから、自殺も他殺も絶対にしてはいけない、この世に生かされていることに感謝しよう」という言葉を引用されています。
私のことで恐縮ですが、実は先月腎臓結石となりかなり苦しみました。おかげさまで今はすっきりとしておりますが、今回は石が出たのが分かり、それを見ることができました。とても小さなもので、こんなものであんな苦しみが、と思うと信じられないような気もしましたが、このような小さな石であっても七転八倒するような苦しみを覚えるわけですから、逆に生きているということ自体不思議なことで、自分の力で生きているのではなく仏様によって生かされていることなのだな、とあらためて感じました。私も年とともに考え方が変わってきて、以前は自分の生き方を色々と考えておりましたが、今では、生かされているように生きる、と、そして、自分の命を人様のために使わせてもらう、と心から考えられるようになりました。
ところで、会長先生がご法話で引用されました村上和雄先生は、今年の6月2日に予定している兵庫県宗教連盟の「叡知の会」にてお願いし、神戸に来ていただくことになっており、直接お話を伺うことができます。どのようなお話を伺えるのか、今から楽しみにさせていただいております。 合掌