6月と言えば、梅雨時ではありますが、あじさいやらバラやら結構楽しみもあります。
伊丹市内の荒牧に、南欧風にデザインされた素晴らしいバラ公園があり、1、7ヘクタールの面積に約250種、1万本のバラが、見頃を迎えています。

 伊丹市は、今年市制70周年で、それを記念して、春バラが開花する5月初旬~6月中旬にバラ公園を巡る、様々なイベントや講演会などが開催されました。見頃の今は、訪れる人も数多く、バラを背景にカメラのシャッターを押す人達が、あちらこちらで大勢います。

          写真1 バラ園全景 
                  
 「天津乙女(あまつおとめ)」という名のバラは、海外での評価も高い、日本を代表するバラの品種でバラ愛好家の間では、黄色系のバラとしてよく知られています。
 この品種は、実は伊丹市のバラのブリーダー(育種家)寺西菊雄さん(76)の手によって1960年に誕生して、今年でちょうど「50歳」になります。

 「天津乙女(あまつおとめ)」は、丈夫で寒さに強く、春から秋に大輪の花を咲かせ、黄色系ですが秋バラはオレンジ色を帯びます。日本生まれのバラなのに、冷涼な欧州で広く愛育されているそうです。

 そして、美空ひばりが愛した、切花の名花「マダム・ビィオレ」(うす紫)、妻の名を付けた真っ赤な「ローズ・オオサカ」(別名 マイ・レイコ)なども寺西さんの作です。バラの育種を始めて60年になり、新しい品種のバラを100種以上つくってこられました。

 その他、伊丹生まれのバラだけでなく、世界のバラがあり「プリンセス・アイコ」「クィーン・エリザベス」「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」等々・・・・珍しい品種が沢山あり、圧倒される美しさです。
 
 伊丹市内にこんなステキなバラ公園があるのを、広く知っていただきたいという思いから、ブログに掲載する為、バラの撮影に行きました。写したバラの写真を見た時、ブログの原稿に合うような納得する写真が写せていないことに気づきました。どうしてももう一度写しに行こうと思い、2日後に又バラ公園に行って、原稿の文章を頭に思い浮かべながら、それに見合う写真をと、心を込めて撮影をしました。
 どうぞ、伊丹生まれの見事な美しさのバラを見て頂きたいと思います。

            写真2 天津乙女 枠50               

写真3 マダム・ビィオレ写真4 ローズ・オオサカ    

○バラ公園のご案内
 △ 所在地  兵庫県伊丹市荒牧6丁目5

 △ 入園料  無料

 △ 休園日  火曜(休日の場合は開園し、翌日休園)
        (5、6月と10、11月は旧園日なし)