去る6月4日、淡路道場に、神戸教会60周年記念式典で、お説法をされた木ノ下教会教務員さん(木ノ下さんは、昨年1月にすい臓がんの末期と診断され、医師から告げられた余命はもうとっくに過ぎています)と奥さまで支部教務員をされている朝子(ともこ)さんが来られました。
道場のご宝前で、お二人を囲み法座(仲間が集い教えに基づくものの見方や行動を、互いが学び合い、共感し、磨く合い、向上し合う場)をさせて頂きました。
☆法座での木ノ下さんの話☆ 〔抜粋〕
◆今までに先輩方の死にざまを見てきたが、死にざまは決してまねごとではできないんだ、と病気になってみて思った。
・なんで自分がこんな病気になったのだ!? とムシャクシャしたりして、いろんな思いを巡らすが、すぐに仏さまの世界に戻れる。
◆「すまない、こんな病気になってすまない」と妻に詫びると、妻は「もう、すまないはよしましょう、これからは『ありがとうの感謝』でいきましょう」と言ってくれた。
◆病気・死を普通に考えられる。普通に頑張ることができる。
◆『生かされている』ことの実感。
◆とても痛く弱音を吐く時があるが、方向性を示してくれるご指導、教えがあり、それに向かって努力をし、受け取り方で有り難くなる。自分の心次第で変化する。
◆ご指導のラインがちゃんとあるので、支部長さんのご指導を行じることが大事。
◆教え、ご指導をいかに自分が努力するかが本当に大事。
◆この教えがなければ自分はどうなっていたかわからない。家族そして、サンガ(仲間)のお陰です。
◆人さまのために、今自分は何ができるか。感謝の心で家族や周りに人に接していきたい。
◆病気になる前と後では、感謝の心、謙虚さ、努力をする気持ちが強くなり、何事も真摯(しんし)に受け取れることができるようになった。
私(木ノ下さん)は、痛みが出てきて、痛くて少しうなっていたら、隣で妻が、なんて言ったと皆さん思います?普通であれば「お父さん、大丈夫?」とか言いますよね?!!!
その時、妻は「お父さん、テレビの声、聞こえへんやん!」と言いました。
でも、その妻の言葉にホッとしました。夫婦が信じ合えているからこそ言える言葉です
☆感想☆
そのカバンの重さから、私は、木ノ下さんの困難を積極的に乗り越えて行こうとする強い気持ちを感じました。(U教務員)
どんな状況の中でも仏様のお役を優先される姿勢を支部長として見習わせていただきます。(髙橋支部長)
そのお襷の一つ一つに根本教会長さんが文字を書かれ、木ノ下さんが頂いたお襷の文字は『天命』でした。
木ノ下さん 奥さま 本当にありがとうございました。合掌