墨汁でかなり汚れた体操着を洗いながら、「今度の時は注意してね。」と話すと
三年生の長男はしくしく泣き出しました。
訳を聞くと、「書道の時間、ちょっといじわるされた。僕のペットボトル取られた。すぐに返してくれたけど……。」
いじわる?いじめかしら?不安になった私はすかさず
「誰にされたの?」
「何さん?!」
と聞くと、息子は
「名前は言わない!忘れた。」
と返してきました。

その後は言いなさい&言わない!の押し問答になり、ついに息子は大きな声を上げて泣き出し、横にいた次男は
「ママ、兄ちゃん、ほんとに忘れちゃったんだよ。」
と助け船を出してくれました。

それでも、私は引っ込みがつかず、長男から無理やり友達の名前を聞き出してしまいました。
後味が悪いまま、お互い布団に入り、翌日息子は登校、私は次男を幼稚園へ送った足で教会参拝しました。
法座席では、家庭教育の所長さんの講義が始まっていて
その後、所長さんを囲んで婦人部法座になりました。
そこで、前日のことを一通りお話させて
いただくと、
「息子さんは優しいのね。」
と思いがけないお言葉をくれました。
「友達を気遣って、名前を言わなかったのよ。」

お聞きした瞬間、自分の頭をハンマーで叩かれたような衝撃を受けました。
それは、
友達に何かされたことをいやだと表現できない、
服を墨で黒くする、
私に起こったことを伝えない
どれもやはり発達障害だからか~と息子のマイナス面しか見てなかったことに気付かされたからでした。
息子は優しい…とまず受け止めると、
だから、お友達に当たらず自分の服に当たり、
友達をかばって私に名前を教えない
発達障害でも、こんなにいろいろ考えて行動できるようになったんだ…と全て丸に変わっていく。
状況は同じなのに不思議とすべてプラスの方向へ~。

その日は帰ってから、長男にママが悪かったよと謝り、優しい気持ちが育っているKちゃんで
ママ嬉しいよと伝えました。

先日の法座のおかげさまであれから、長男の良いところを少し見られる私になれました。
まだまだ悪態をつかれ、主人や次男に相談して答えを一緒に探してもらいながらですが。。。

そして、そのまた翌日の午前中長男と一緒に参拝し、朝の会で発表させていただきました。
因(こちらの心)を変えれば、縁(相手や状況)が変わる。
と朝の会で教えていただきました。
仏さまに感謝することができ、その後息子たちがそれぞれ療育に行ってから、主人と2人良いお茶をすることができました。

このことをまた支部の婦人部さん、未会員さんにお伝えし、温かい家庭づくりの一助になれば……と思います。
(ブログ担当 T.S)