『私たちは一人では生きてゆけません。多くの人やものに支えられ、生活が成り立っております。縁あるすべてのものに深い感謝をしてゆきましょう。』と日々ご指導を受けております。最も近い存在である妻に日常の感謝を形にするため、誕生日プレゼントをしました。

普段使っている妻の日傘の骨が一本折れていることに、私も娘も気付いておりました。そのため同じ物を贈る結果となりました。私は国内大手メーカーの日傘を贈りました。ビニール傘しか使ったことのない私にとって、贈った日傘ははっ水加工とUVカットを施したそれなりのものでした。一方、娘は外国の有名ブランドの日傘を贈りました。

妻は一瞬のためらいの後、ブランド品の方に強く反応しました。『あら、こっちの方を使いたいわ。お父さんの方は予備として置いておきます。』と微笑みながら言いました。何だか拍子抜けしましたが、妻の眼差しにうれしさを垣間見ました。