二羽のハトがベランダに頻繁に来るようになりました。
まさか、と思っていた矢先…二日ぐらいで巣を作り、卵を抱いている事に気付き
主人と二人して「実家と思ってるのとちがうかー?」と、話していました。
それでも雨が当たらない場所に巣を移してあげて、お米と水をあげている私。
また「おはよう~ハト子(?) 今日は産まれそうかなー?と言葉をかけていると
それから二週間後、小さな黄色いヒナがいることに気付きました。
「産まれたんや~」と二人して覗き、その時に気付いた事がありました。
今回は父親がエサを運んで来ていたという事です。
前回は母子家庭だったので、今回は良かったね~!と
まるで娘のお産手伝いをしている気分になっていました。
やがて黄色がグレーになり、手を出すとつつくのです。
そのしぐさが可愛くてたまりません。また、親を探しに行き二羽だけになると
重なるようにして寝ているのです。まるで人間の双子の様に、親が帰ってくると
我先にと親の口の中にクチバシを入れ、エサを食べていました。
しばらくすると巣から出てくるようになり、親子四羽でエサを食べたり
どんぶりに入れた水で、子供が水浴びをしている姿には二人して大笑いしました。
その後、親が子供に飛ぶ練習の為に何度も飛んで見せて
怖くない事を教えているのですが、中々飛び立てずにいる子供の成長を
見守る親鳩の姿には、毎回心が打たれます。
それから二日後、小鳩は親の後を追って
飛び立って行きました。
この二羽もまた、我が家を実家だと思って
帰ってくるのかな~という気持ちと
安心と淋しい想いが主人と二人、交差していました。
いつも思う事ですが
親子の絆、毎回毎回ヒナが誕生し、飛び立つまで一生懸命育てている姿を見て
私達人間は、自分の思いのままに子供を放置したり虐待したりと
何と恥ずかしい事をしているのだろうか、と思います。
末娘の孫は小学生二人です。家に来てはハトにエサをやったり
頭を撫でてやったりしている姿を見るたび、動物や色々な物を愛しむ心を
育てる事の大切さを、ハトの親子と孫のおかげでまた学ばせてもらいました。
「明るく・優しく・温かい」心で人様といい縁を結んでいける
自分になれる一日でありますように、と願っている私です。
ありがとうございました。