三人の子供も成長し、仕事にママさんバレーに、時々教会にと忙しくしていた2000年に、風邪を引いて飲んだ薬が体に合わなくて、スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)を発症しました。一時は生命の危険もありました。まだ、食事もとれない時、当時の支部長さんから地区会計のお役を任され、精一杯させて頂きました。お陰さまで、徐々に元気になりましたが、目の障害が残り、白杖生活となりました。

2007年に不慮の事故で主人を亡くしました。放心状態の時、Dさんから視覚障害者も出来る大正琴に誘ってもらいましたが、迷っていると、やってみたら・・・と背中を押して下さる方がいました。点字と大正琴を習っていると、今度は卓球に誘われました。学生の頃からスポーツが好きで、テニスは熊本県代表で全国大会に出場したこともあり、体を動かしたいと思っていたので、軽い気持ちで参加しました。

始めてみると、面白くてだんだん勝ちにもこだわるようになり、熱心に練習するようになりました。卓球を始めて三年半、兵庫県の大会で優勝することが出来ました。すると、県の代表に選抜され、秋の近畿大会に出場することになり、強化練習も組まれるようになりました。残念ながら一回戦で優勝候補の選手と当たり敗退。しかし、この大会で選手宣誓を任され、無事に終えた満足感で十分でした。また来年も挑戦します。

これまで多くの人々に支えられ、今では充実した毎日を過ごしています。佼成会の仲間(サンガ)に加え、新しい友人も多く出来ました。会長先生が教えてくださったように、明るく、やさしく、温かく生きていきたいと思います。ありがとうございました。合掌(N.M)