私たちは、家族や周囲の人たちへの不満をつのらせたとき、相手が変わることを望んだり、要求したりしますが、相手を変えたいと思ったときこそ、自分が変われるチャンスです。「私には問題はなく、悪いのはむこうだ」「自分は正しい」という思い込みを切り替え、相手に喜んでもらえるようにという願いを持ってふれあうと、言葉や態度が少しずつ変化します。相手を変えるために自分を変えるのではなく、自分の転換によって自分が周囲と調和することができます。

(佼成出版社「The Yakushin」1992年9月号・レディース講座より)