「下がる」と言う言葉からは、「一歩下がって」というように、「がまんする」というイメージを抱くかもしれませんが、「下がる」実践とは、単に「がまんする」実践ではなく、『私が』『おれが』ではなく『あなたがあればこそ』『おまえのお陰で』と考えます。「相手にゆずる」ことで相手の意見を受け入れ、自分の幅を広げ、相手の心に波長を合わせて生きることの大切さを教えていただきます。

(佼成出版社「The Yakushin」1992年4月号・レディース講座より)